和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(45歳)のブログです。

なんでSurfaceが売れないのか

売れないよ。だって高いし。そして多くの人はそれを望んでいないもの。

2013-05-24 06:45:30
入力時間 / 11:06

MicrosoftがAsus VivoとiPadを比較してiPadをこき下ろすCMを打った。TechCrunchも思わず苦笑いするその内容は市場のことが全く見えていないMicrosoftが浮き彫りになっている。なぜiPadはMacOSではなくiOSなのか、その理由がどうやらMicrosoftには見えていないようだ。

私は、そして多くのガジェットマニアたちは決してSurfaceやWindows8タブレットを嫌ってはいない。むしろ価格がもう少し安ければ、そしてバッテリーの持ちがよければ、そしてRTでなければ、好意的に受け入れてもいいとさえ感じている。あくまでごく一部の電脳オタクは、だが。

しかしこの世界の消費を牽引する多くの一般消費者たちは「タブレットでそんなことしたくねーから」と誰もが等しく感じている。誰が?わざわざタブレットでPowePointを?Excelを?Wordを?TechCrunchでも言及してるが「そういうのやりたきゃパソコン使えばいいじゃん」である。作業効率を著しく落としてまでタブレットでそれをやる事に意味が?

もちろん、ちょっとした出先や帰宅後にリビングで「ちょっと作業をしたい」という事ならあるだろう。それはわかる。でもそれは少なくとも「主軸となる購入の動機」には成り得ないのではないか。あくまで「できたらいいな」レベルであって、タブレットデバイスに求める「主要な動機」では少なくとも無いと私は思う。

ハッキリ言ってこの辺りはWindows CEなどのハンドヘルドデバイスの頃から変わっていない。誰がWindows CEでOfficeを使いたいと望んだ?タブレットやハンドヘルドは消費型デバイスであって生産型デバイスではない。なんらかの生産ができたとしても適しているとは言い難いのが現状だ。

もちろんMicrosoftにはOfficeという武器しか残されていないのもまた事実だ。でもそれなら、もっとやり方あるんじゃないのかな。タブレットは確かにコンピューティングの未来だけど、パソコンの未来とは異なる。そのことを理解していないMicrosoftの出した答えがWindows8なんだ。馬鹿馬鹿しい。

Windows8.1でそれらの勘違いが改善されることを望みたいが、今のMicrosoftに多くを望むのは難しいかもしれない。でもホントWindowsスタートとか止めてほしい。パソコンはパソコンでタブレットはタブレットなんだから。

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