和田憲幸のブログ

ただ、私としてはTumblr買収は少し機を逸している感があるんだよな。1年前～2年前くらいならまだしも。ちなみに買収額は1200億円弱。米Yahooとしては少しでも強いソーシャルハブを欲しいって気持ちはわかるけどね。でも、どちらに向かったところで茨の道であることに変わりは無いが。

米Yahooが買収したサービスは総じて落ち目になるというジンクスというか歴史がある。deliciousもそうだし、Flickrもそうだ。なんというか、買収後に急速にサービスの熱が冷めるというか。そういう雰囲気ありますよね米Yahoo。まぁだから今こんな状態なわけですが。

しかし、そんな逆風の中、米YahooのCEOに就いたマリッサ・メイヤーは皆さんご存知の通り元Googleの中の人。割りと迅速な行動力で米Yahooを再建中なわけですが、今回のTumblr買収が吉と出るやら凶と出るやら。なんとなく楽天がピンタレストを買収した時と印象が似ている。あまりシナジーは生まないんじゃないかな。

激化するソーシャル戦争ですが、意外と消費者はうんざりし始めているのは言うまでも無いでしょう。バズワードに踊らされるのもあと１～２年程度かな。ソーシャルが無くなる事は当然無いが、少なくとも成長は鈍化しているし、ソーシャルメディアに対する付き合い方にも変化の兆候が現れ始めている。

米Yahooが、そしてマリッサ・メイヤーがTumblrをどう活用するのか生暖かく見守りたい。