和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(45歳)のブログです。

2ちゃんねらー・ネトウヨというフィルター

選挙前後からニュース記事などでネトウヨという言葉を目にする機会が多くなった。

2013-01-03 22:36:19
入力時間 / 16:43

ネトウヨとはネット右翼の事らしいのだが、一般のマスメディアも「ネトウヨ」というフレーズを使っている。主に侮蔑の意味をこめて用いている場合が多いような気がする。っていうかネトウヨ自体が蔑称なのかな?似た言葉に「2ちゃんねらー」という言葉もある。これも主に2ちゃんねるに入り浸っているであろう人たちをひとまとめにして侮蔑の意味を込めて2ちゃんねらーと呼称される事が多い印象が私にはある。

ちなみに私も2ちゃんねるに入り浸っている人たちは決して好きではないが、その人たちを一括りにして捉える事はできないと思うのだ。にも関わらず現行のマスメディアはネトウヨ・2ちゃんねらーというように、それらを一括りにして扱う。

新しい言論封殺・印象操作のかたち

これはある種の言論封殺や印象操作に近いものなんじゃないかなって思うんです。ようは「こいつらネトウヨだから言ってる事は全部無視してオッケーです」っていうイメージというのかな。ようはネトウヨだとか2ちゃんねらーというレッテルを貼り付けて、それをフィルターにしている印象が少なくとも私にはあるんだ。「ネット上の意見は総じて評価するに値しない」って印象操作とでもいうのかな。

もちろんネット上には馬鹿が多い。そして馬鹿な奴ほど声が大きいのもまた事実だろう。しかし、それら一部の馬鹿を盾にしてネット上の意見を封殺し、印象を操作しようとしているマスメディアはそれ以上に愚かで救いがない。っていうかマスメディアの役割ってそもそもそういう事じゃないと私は思うのだが。

ネットはよくも悪くも玉石混交だ。そして歪で醜いものほど目に付きやすいものでもある。私もネット上に蔓延る建設的ではない罵詈雑言が嫌いだ。でもそれらを一緒くたにして「無価値」と切り捨てるのはいささか乱暴すぎやしないだろうか。

理想を言えばネットを利用し、ネットに情報を何らかのかたちで発信する人たち一人ひとりがモラルや発言に対する責任を持てばインターネットはもっともっと良くなるだろう。だがそれは無理に等しい。金盾のある中国にすら成し得ない事だからね。

ともあれ、なんとなくネトウヨだとか2ちゃんねらーという言葉がフィルターのように扱われている現状は私はどうにも納得いかないのである。

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