和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(45歳)のブログです。

LINEとSkype

いま巷ではLINEというアプリが隆盛しているそうな。

2012-11-30 00:40:09
入力時間 / 19:29

皆さん使ってますかLINE。LINEはNAVERまとめやLivedoor買収、ハンゲームでお馴染みの韓国NHNが作ったスマートフォンアプリ。今はPCでも利用できるようになってるようですね。リリース当初から多くの注目を集めていたわけですが、正直なところ私は「え?なんでいまさら?」という感じが強くありました。そして今も使ってませんが。

IM(インスタントメッセンジャー)の歴史

古くはWin標準のローカルメッセンジャーから、ICQ、Yahooメッセンジャー、MSNメッセンジャー、AIM、iChat、Skypeと恐らく世にリリースされたIMクライアントは亜種・互換含めてほとんど試したと言っても過言ではない和田です。今でも印象深く残っているのはICQの「クックー♪」というSEね。インターネット黎明期を象徴するような衝撃的なソフトでした。もう15年くらい前の話ですけどね。夜通し無駄話したあの頃が懐かしいぜ。

あ、やべぇ。全然歴史じゃねぇ。まぁとにかくインスタントメッセンジャーという分類のソフトがあって、VoIP系ソフトはそれらの後継に当たるわけです。各IMはテキストチャットからインフラが整う過程で徐々にVoIPベースへと移行していき、現在ではモバイル回線でもVoIPができるようになっちゃいましたね。スゴイ。

LINEとSkypeの違い

でなぜそんな歴史の深い分野で後発も後発のLINEが脚光を浴びているかと言うと、私はそれを敷居の低さだと分析する。LINE登場までのスマートフォンアプリのIMクライアントはどれも「アカウントを持っていること前提」の振る舞いがベースだったわけです。アプリを起動すると「ユーザーIDとパスワードを入力すれ」といった感じ。

SkypeやAIMを予てから使っているユーザにとってはそれこそが当たり前で当然の振る舞いなわけだが、スマートフォンはSkypeやAIMすら知らない層が多く流入してきた新しい市場であったわけだ。そこにLINEという「ご新規様前提」というアプリがヒットしたのだと私は分析しております。

パソコン業界の傲慢

こういう一事を取ってみてもパソコン業界の傲慢というか怠慢っぷりは見て取れると思うんですよね。「わかる人だけ使え」みたいな。「わからない人は調べろ」みたいなね。もしもSkypeクライアントがスマホアプリ初期から「ご新規さんへ配慮」していればLINEの隆盛なんて無かったかもしれない。本当に馬鹿なことをしたよMicrosoftは。

自分が知ってる事を他人は知らない

こういう考え方が足りないんだと私は思うのだ。「自分が知ってる事は他人も知っていて当然」という考え方は周囲への配慮や思慮を著しく鈍らせる。どんなサービスでも同じだと思うが、目線を可能な限り下げて配慮しなきゃ駄目ですよね。まぁmixiやFacebookなんかも今現在そういう傾向が強いから、改める必要あるだろうねぇ。「当たり前」を作っちゃ駄目ってことだと思うけど。

まぁ隆盛してるLINEに水を差すわけじゃないけど、アドレス帳ぶっこ抜き問題とか認証機構がアレとかいろいろな問題はかかえているLINEですが、IMやVoIP市場の盲点をうまく突いたよい戦略だったと思いますよ。私は使いませんけどね。

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