Androidが殺すのは
Androidが殺すのはiPhoneでもiPadでもAppleでもない。
2012-10-26 09:55:26
入力時間 / 15:37
日経にパナソニック、携帯事業を大幅縮小へという記事が。日本企業の携帯事業縮小や撤退は今にはじまったことではない。これは日本企業に限った話では無いんですけどね。
今後、日本企業を含めて携帯事業はどんどん縮小していくだろう。携帯電話機メーカーを殺すのはiPhoneか?いやいや、トドメをさしてくれるのは携帯電話機メーカーがこぞって祭り上げたAndroidに他ならないだろう。
iPhone VS Androidではない
巷ではよくiPhoneとAndroidが比較されるが、実際は「多くのAndroid採用メーカー同士の戦い」だったりする。日本国内だけで見てもAndroidの機種は10機種以上あるわけだ。Androidを採用しているメーカーはiPhoneと言うスマートフォンのシンボルと戦いながら、同時に同じ土俵のAndroidメーカーとも戦わなくてはならない。これはツライ。
独自色が出しづらい
スマートフォンと言えど所詮は電話。しかもその基幹となるOSが同じであればソフトウェアで差別化を図るしか無い。でもそんなソフトウェアですらGoogle Playで無料で手に入るようなものばかりだ。ではデバイスで差別化をはかる?デバイスで差別化をはかればOSをアップデートできなるリスクやOSアップデート時にかかる開発費の負担が増えるだろう。結果としてはソレナリの端末を出すしか無い。しかも人件費の高い日本では驚くほど高価なものになる。中国・韓国・台湾に費用対効果で勝てるはずもない。
結果として自らがすすんで祭り上げたAndroidという幻影によって携帯機種メーカーの多くは駆逐されるだろう。本当に馬鹿だよな。早いうちにWebOSや独自OS開発に国家レベルで取り組んでいればこんな事にはならなかったのに。
唯一救いがあるとすればFirefoxOSやWebOSなどのOSSやWindows Phoneくらいか。しかしWindows PhoneはMSもデバイスをリリースすることを明言しているし、OSSに関してもコストパフォーマンスで日本が勝ち残る可能性は極めて低いだろう。
GoogleはAndroidのリリースによってある意味では変革をもたらした。
それに踊らされた企業の末路は悲惨なものである。
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