きっかけはiMovie
私がWebの道を歩むひとつのきっかけになったのはiMovieでした。
2012-10-16 02:53:37
入力時間 / 18:39
iMovieとは言わずと知れたAppleのiLifeアプリケーションのひとつ。動画を簡単に編集する事ができるアプリケーションです。2000年頃の話です。私は電気屋さんの店員でMacの売り子をしていました。
今でこそスマートフォンで動画編集ができる時代になりましたが、その当時、動画編集というのは驚くほど高いソフトと機材、環境を必要としており、一般消費者がおいそれと手出しのできない領域にありました。そんな中、登場したiMovieに心惹かれた事は無理からぬ事だったのかもしれません。
驚くほど簡単に動画を作れる!
衝撃でした。Firewire(IEEE1394)で接続したDVカメラから動画を取り込み、ほぼすべての操作をマウスのみで行えるiMovieは正に「驚くほど簡単な操作」の動画編集ソフトだったのです。テロップを入れたりトランジションを付けたり、気が付けば接客することも忘れて店頭展示品のMacにかじりついていました(仕事しろよ)。
iMovieをいじりたくてMac(ヨセミテ)を買い、DVカメラも買いました。私はMacの虜になったのです。今でもあの時の衝撃を私は忘れていません。「できないことが、できるようになる」感動とでも言うのでしょうか。とにかく私の人生にとって物凄い衝撃でした。
もちろんiMovieで作ることができる動画なんてたかが知れています。でも一般人にとっては、その「たかが知れた動画」を「簡単に作れる」ということだけでも大満足だったりするんですよね。「自分にも動画を編集できる」というそれだけで、なんだか嬉しくなっちゃう程に。
iMovieで満足できなくなった人はFinalCutなどのプロ向けアプリケーションに歩みを進めるでしょう。そういう意味でiMovieは「動画編集に興味を持つきっかけ」に過ぎないのかもしれません。しかし、iMovieやGaragebandなどのiLifeアプリケーションが、今まではプロに限定されていたクリエイティブ(創造性に富んだ)体験をより多くのユーザに提供したことは疑いようのない事実だと思います。
私は動画関連の職種に進んだわけではありませんが、それでも「つくることの楽しさ」に刺激され触発されて今の自分があると思っています。技能や知識に縛られる事なく誰もがその豊かな想像力を表現できるためのツールとしてMacは未だに優れた製品の一つだなと私は思うのです。
ありがとうiMovie。
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