日本スゴイの違和感
いや、私も自国のことは誇らしい国だと常々思っているのですが。
2012-08-31 07:17:49
入力時間 / 17:45
日中、日韓の関係が悪化している昨今ですが、ここ最近ネット界隈で「日本人スゴイ」「日本スゴイ」と、自画自賛とも取れる発言が多く見られるようになった気がする。これらの発言はもちろん中国・韓国を意識してのものと思われるが、私はこれになというか違和感があるのだ。
俺の国すごい!
ってなんか馬鹿っぽくないですかね。いわゆる「俺スゴイ!」と変わらないというか。いや、いいんですよ。それが真の愛国心や郷土愛からのものであれば。でも恐らくそうではなく、中国や韓国に対する対抗意識から生まれた発言であろうことは想像に難くない。他国を意識して自国を賛美するって、それは違うんじゃないかなって。
愛国心とは
愛国心とは読んで字のごとく「国を愛する心」ですよね。国を愛する上で「自国は他国より上だ!」って意識は下世話だと思うんですよね。「俺の国はお前の国よりスゴイ!」なんて意識があるから諍いが絶えないわけで。自分が自分の国の事を、文化を、そして国民を愛すことができて、誇りに思う事ができればそれでいいと思うんだ。
日本周辺の外交問題が取り沙汰されるたびに、この手の「日本自己PR」みたいなのが増えるのは、同じ日本国民としてちょっぴり恥ずかしい。「ナチスの科学力は世界一イイイイ!!」じゃないけど、自国のことや自国民のことを「誇りに思う」のはいいけど、それを「自慢する」のはちょっと違うんじゃないかなと最近よく思います。
対抗意識が不要だとは言わないけど、無用な対抗心や敵愾心は人間の目を曇らせますからね。
日本はとてもよい国だ。でもたぶん同じように他国は他国でよい国だ。
世界平和ってなかなかこないもんですよね。
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