和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(45歳)のブログです。

リニューアルより最適化を

ウェブサイトやシステムをリニューアルすればいいってもんでもない。

2012-08-05 09:05:34
入力時間 / 10:16

Google ウェブマスターツール Page Speed

ケースバイケースなので、すべからくという事ではないが、ある程度しっかりと骨格が作られているウェブサイトやシステムの場合はフルリニューアルするよりも最適化を施す方が費用対効果が良い場合が少なくない。この場合の最適化とはSEOの事じゃないよ。

先月、本ブログを最適化してみた。表層はほとんど変わっていないが、構造は結構最適化したつもりだ。レンダリング速度だけを見ても上記の表(Googleウェブマスターツールより)を見て頂ければわかる通り、飛躍的にチューニングされていることがわかるだろう。

最適化って気持ちいい

最適化って本当に気持ちいいんだ。詰める感じっていうのかな。部屋を片付けて掃除する感じに近いかもしれない。フワ~っとしたまとまりのないものを、研いで研いで尖らせるような感じ。そしてその突端にあるのは思い描いた目的なわけだが。

放置→リニューアルの繰り返し

というのが実際のウェブサイトでは少なくないと思うんだ。何ヶ月、場合によっては何年も放置して「そろそろリニューアルしようか」みたいな流れ。ウェブサイトって「ドカッ」じゃなくて「コツコツ」なんですよね擬音語に例えるなら。継続は力なりなんて言葉があるけど、ウェブサイトの性質はまさにそういうもんだと思うんですけどね。

フルリニューアルの何がいけないか

全部がいけないわけじゃないですが、問題点や改善点を収集せずにリニューアルするのはイケないと思う。サイトの現状の問題点があるのであれば、それをまず改善するところから。改善して改善して、煮詰めて煮詰めて。それでもう骨格から変えるしかないよねってなった時に初めて、それらを踏まえて手を突っ込むべきだ。と、思う。

これは経営なんかも同じですよね。馬鹿な上司は思いつきでいろんなことやりたがりますが、まず「改善ありき」で考えるべきだと思います。「現状をより良くする」という姿勢があってはじめて成果って付いてくると思うんですけどね。

KAIZENと言えばTOYOTA生産方式でもおなじみで、今やグローバルな言葉になりましたが、ウェブサイトも同じだと思いますよ。最適化とはつまりKAIZENの積み重ね。そういうコツコツと手間暇かけることが実を結ぶと思うんですけどね私は。

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