和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(45歳)のブログです。

コンプガチャ問題

消費者庁のコンプガチャ関連の報道を受けて株価が下がってるようですが。

2012-05-09 08:35:58
入力時間 / 12:57

私の予想ではすぐに持ち直すでしょうね。安いうちに買っとくといいよ。なぜならソーシャルゲームの利益の本質はコンプガチャなんかで測れるものではないからね。利益を生む方法はハッキリ言っていくらでもある。

コンプガチャ問題では景品法に抵触するだとか絵合わせに該当するだとか、まぁいろいろと言われているわけですが、それ自体が問題かどうかというとそういうわけでもない。私が一番癪に障るのは「すべてが管理可能な胴元によって数値的確率的に支配されている状態にある」という事が根本的な問題だと思うわけです。

私も小さい頃にガチャガチャだとかカードダスだとかビックリマンチョコだとか買いました。乱数によって導かれる結果は人間にドキドキ感を与えてくれるもんですよね。これは提供する側も提供される側も乱数、つまり予測することができない無秩序を楽しむってことに言い換えることができるかもしれません。しかしソーシャルゲームに関しては話が異なると思うんですよ。提供する側は任意に数値や確率、場合によっては結果そのものを支配できるという意味で。

Amazonのクロスセルが優秀なのは多くの方がご存知だと思いますが、ユーザの行動によってそのユーザの思考・経済状態を予測することはそう難しいことではありません。AmazonやGoogleもやってます。現状のソーシャルゲームでそういった裏側での操作が行われているかいないかに関わらず、ソーシャルゲームというプラットフォームの多くにおいては胴元が圧倒的優位な状態による関係性を構築されているというのが問題だと私は思うんです。ようはその気になれば胴元はなんでもできるって事で。

テーブルトークRPGに例えるとゲームマスターがさいの目を操ることができるのと同義。ハッキリ言って勝負になりません。そしてなおかつ、ユーザは時間と金を消費するだけという非生産的な図式がまかり通っているのが現在のソーシャルゲーム市場だと私の目には映っています。

コンプガチャ規制報道によって落とした株価はすぐ持ち直すでしょう。
しかし、ユーザがこの絶対的な支配関係に気づく日がくるでしょうね。

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