和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(45歳)のブログです。

言葉の意味がわかりません

普段何気なく使っている言葉。でもその言葉の意味、本当にわかってますか。

2012-04-21 08:43:27
入力時間 / 10:58

私はブログを書くとき誤用が無いか念のため言葉を調べる事が多いんです。そこでよく感じるのが「意味わからん」ということ。いや、意味はわかってるんですよ。意味はわかってるんだけど、その意味を説明できない感じと申しましょうか。実際に例を挙げたほうがよいですね。

真摯(しんし)

私の好きな言葉のひとつ。辞書を引くと「まじめで熱心なこと。」です。ふむふむ。じゃあ「まじめ」は?

真面目(まじめ)

「うそやいいかげんなところがなく、真剣であること。本気であること。」ですね。ほほう。

真剣(しんけん)

「まじめに物事に対するさま。本気で物事に取り組むさま。」とのこと。

本気(ほんき)

「まじめな気持ち。真剣な気持ち。」とのこと。あれ、これ堂々巡りじゃない?

真摯、真面目、真剣、本気という4つの言葉は全部「まじめ」なんですよね。なんて説明したらいいんだろう。じゃあ「まじめ」って何?というと「真剣であること。本気であること。」なんですよ。でも「真剣」「本気」「まじめ」なことなんです。これって不思議じゃないですか。じゃあその「まじめ」を脳はどうやって認識しているのかって。

そもそも気がついた頃には理解していた「まじめ」って言葉の意味を私はどうやって理解したんだろうか。むしろ私は本当に「まじめ」という言葉を理解できているのだろうかという疑問が心の奥からふつふつと沸き上がります。

私の感じている、理解している「まじめ」とその他の人が理解・使用している「まじめ」は本質の指すところが別なのかもしれないと思ったら怖いですよね言葉って。「相手に伝わる」という前提で何気なく使っている言葉が、実はとても不明瞭で曖昧なものだって事を思い知らされるわけです。奥が深すぎ。

言葉のもつ意味は時代時代によっても異なるし、また使用者によっても異なる。
絶対的な意味・価値観を「誰かに伝える」というのは一生涯かけても無理なのかもしれません。

本当に言葉は奥が深い。そしてそのことを知っている人はあまりに少ない。

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