情報をみんなに知らせるその前に
ついに人力飛行に人類は成功しましたよ。
2012-03-22 16:45:43
入力時間 / 15:48
まぁこの動画を見てください。人力によって地上から離陸し100m程、空中を飛んでいる様子を映した動画です。
私はこの動画をTechCrunchで見たんですけどね。できればしっかりと記事も読んでください。最後は飛行した人が涙ぐみながら語っていてちょっとグッとくるんですよね。
が、しかし
翌日に同じTechCrunchからこんな記事が。そう。偽CG疑惑があるらしい。ハッキリ言って私はなんの違和感もなく前述の動画を受け入れていただけに、とても驚きました。これに関してはTechCrunchの記事よりもWIREDの記事を見たほうがよりわかりやすいでしょう。
はばたく翼で60秒の飛行に成功 動画が話題
鳥人間 動画を検証する
WIREDでは「この動画は本当だろうかという疑問に筆者は答えを出さない。そのかわり、いくつかの事実を提出するので、読者自身に判断してほしいと思う。」と括っている。これは情報メディアとして正しいスタンスだ。ますますWIREDが好きになるぜ。私もこの動画が正しいか間違っているかの判断がつかない。
正誤判定ができない情報
つまり何が言いたいかと言うと自身によって正誤判定ができない情報を目にした時の恐ろしさ!というものを伝えたかった。まぁどちらかというと鳥人間に関しては「私にとっては」どうでもいい情報なわけですが、ここで問題なのは「正誤判定ができない人間がソーシャルによってその情報を拡散する」という点にあるわけです。ややこしい。つまり私自身が何らかの犯罪のターゲットにならないまでも、私がいいね!やRTをすること自体が犯罪に加担する一因になる時代がもう来ているということね。
この動画の真贋はともかく、これだけの注目とソーシャルからの評価があれば、ちょっとした投資家ならコロッと騙せるわけですよ。ようはソーシャルの力をつかったマツタケ商法みたいなもんですね。これはかなり怖いぞ。
情報を拡散するその前に
「情報を拡散する」という行為そのものを安易に行うべきじゃないし、もしソースの真贋を自身で見極められない場合は拡散するべきでは無いですよね情報って。まぁとどのつまりはモラルの話になるんだろうな。
それにしてもやっぱりWIREDの記事は本当に秀逸ですよね。理屈っぽくて。
TechCrunchとWIREDの記事を見比べると両者の「情報・報道に対するスタンス」の違いが見えて面白いです。
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