コンテンツの権利
米ウォルマートで所有するDVDのデジタル化がはじまったとか。
2012-03-14 13:09:35
入力時間 / 14:57
ウォルマート、ウルトラバイオレット対応サービス開始へ - PRONEWS
米AppleのiTunes MatchでもDVDを持っている作品はデジタル化(ダウンロード)できるようになるとか。
ウルトラバイオレットとはUV(ウルトラバイオレット)マークが付いた製品であれば、その媒体に関わらず様々なデバイスで視聴できるよって規格みたいなもんですね。iTunesの1アカウントにつき5台までOKと似てる感じのもの。
この辺の認識は本当にアメリカは進んでいるんだな。かたや日本ではデバイス毎にコンテンツを買わなくちゃ見ることができないし、メーカー側もそれを推奨する始末。ひとつの映画を複数のデバイスで視聴するためにはデバイスの数だけコンテンツを買わなきゃいけない。じゃあお金を出して買ったコンテンツの権利ってなんなんだろうか。
電子書籍もそうですよね。自炊という行為がなぜか批判され、自分で買ったはずの書籍をiPadで見たいだけで批判される。そしてiPadでオフィシャルに販売されている書籍はあまりに僅少だ。また、売ってたとしても価格がとても高い。
日本の消費者は誰に対してお金を払っているというのか。消費者が真にお金を払いたいと願うのは「そのコンテンツを生み出した人」と「そのコンテンツに巡りあわせてくれた人」だけだ。にも関わらず関係のない多くの人に金を払わなくてはならないというのが今の日本の現状だろう。悲しいことに。
もちろんそういった利権にしがみつく愚者たちは今後数年内に一掃されるだろう。悲しいことなのはその一掃する役割を担っている多くの企業がアメリカの企業だと言うこと。自国の膿は自国の企業で出したいところだが、他国の力を借りなくてはならない社会構図が情けないところだ。
こんな事を書くのもつい先程「ビルマの竪琴を読みたいな」と思い立ってiBooksで探すも無かったの。Amazonで買えばかさばる書籍だが古本で1円で買える。消費者が古本を買ってもコンテンツ供給者には1円も入らない。利権にしがみつくものはなぜそれが未だに解らないのだろうか。
前回のエントリーで書いたけどジョニーが言うように「純粋に優れたサービス」を考えれば誰にだってわかることなんですよ今の日本のシステムが間違ってる事は。
日本人としてこんなに遅れたシステムが罷り通る世の中が悲しい。
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