和田憲幸のブログ

私が小さい頃は「新聞を読め」と言われるような時代でした。いつしか新聞という媒体が化石になり、今では多くの人がPCやモバイルで新しい情報を得るようになって久しいと思います。私も例に漏れず新鮮な情報を求めて様々なニュースサイトを見ていたのですが、ニュースを見て得られる事が少ない事に今さら気づきました。

もちろん20代の頃はニュースを見て得ることは大きかった。報道単体を見ていては何も得られないが、各報道を紡ぎ、さらに情報を深化させることによって様々な理を知ることができたからだ。しかし30代を過ぎ、ニュースを見て得られる事はストレスくらいになった気がする。それは社会や経済の理をある程度知った上で、その事象に対して自分自身が何もできないことを理解したからだと思うのだ。ようは社会や政治経済の動きに対してイラッときても自分自身ではその事を解決できない。私はその道の人間ではないから。であれば見る意味は無いかなと。

フラストレーションを溜めるためにニュースを見るのであれば見ないほうがいい。そこに時間や労力を費やすならば私は自身の道のみに生きたほうが合理的かなと思うに至ったわけです。テレビを見なくなった理由と同じようなもんですね。

年金だ増税だTPPだ中国だ韓国だと、いち日本国民である私に関係しそうだけども実際のところ関係ない。私は私ができることをやるだけだし、私ができることとそれらは無関係だからだ。情報がより簡単に得られる時代において、その簡単に得られる情報を断つことは少し難しいことかもしれないが、得られる情報の取捨選択をしっかりすることで精神衛生と集中力を保つ事は大切なのかなと思う。

国がどうであれ、社会がどうであれ、私は私の生き方に没頭するのみ。それでいいかなと思う。