無職3周年
無職もついに丸3年が経ちました。
2011-11-01 00:45:48
入力時間 / 42:00
無職もついに丸3年。もう「充電期間」なんて誤魔化しは通用しないだけの月日が経ってしまった。自戒の意味を込めて私が無職になった経緯と、無職になる際に準備した事について書いておこう。
離職の経緯
私が最後に属した企業は元々2年で辞めようと思っていたんですが、案件の事や私の離脱に伴っていろいろ面倒がありそうだったのと慰留されていた関係で結果として3年半ほど属していた事になるのかな。内心、イヤイヤ留まっていたに過ぎない私にとってはいつ辞めてもよい状態だったのだが(最低だな)、8月の年俸交渉(年俸制だった)の際に「和田くんの年俸を上げると和田くんの部下の年俸を上げられない」と言われた事で辞意が加速。そういうアンフェアな交渉が私は好きではないのでね。辞める事を告げ、3ヶ月の引継ぎ期間を経て退職に至った。
離職の準備01 離職前提の立ち回り
就職した時点で既に離職することは想定していたわけだが、可能な限り業務は自分が離職する事を前提として考えていた。なのでお客さんと無計画な約束はしないことや、可能な限り部下に自分のやり方を指導しておく事を考えてやってきたつもりだったが、結果としてはいろいろと至らない点ばかりだった。離職に際してお客さんにはいろいろとご迷惑をおかけして本当にすいませんでした・・・。
離職の準備02 お金を貯めること
あとはお金を貯めておく事。私が離職した時の貯金はお恥ずかしい話だが300万程度。300万あれば1年~2年はゆっくりできるだろうと考えていた。それは後々、甘い計算だったとわかるのだが離職してからはマッタリしたかったのでお金はとりあえず貯めといた。
離職したかった理由1
20代は自分なりに頑張っていたつもりだった。それなりに全力で走っている実感もあった。そしてその終わりの見えない毎日の仕事に対していささか食傷気味にもなっていた。というか少しまったりしたかった。そう。自分の中で今回の離職は充電期間にするつもりだった。独立や起業する予定は無かった。もちろん再就職する予定も無かったが。
離職したかった理由2
自分のために自分が好きなプログラムを書きたかった。クライアントのためじゃなく、あくまで自分のためにプログラムを書きたかった。その思いは在職中からずっとあった。在職中にできなかったわけじゃないし、書いてなかったわけじゃないけど、自分が自分のためだけに時間を使ったらどれだけのものができるのかを知りたかった。
離職してみてわかったこと1
離職してまず一番感じたのがお金って減るの早いなということ。300万あった貯金は1年を待たずほぼ無くなる事になる。それはどういう事かと言うと、会社に勤めていた時は自宅では寝るくらいしかやることが無かったが、24時間自宅に居ると生活習慣も変わるもので、それに伴っての出費が少なからずあった。
離職してみてわかったこと2
人間は社会性の動物だと言うこと。「自分のために自分の時間を使う」というのは思いの外困難だということ。自分を自分で完全にコントロールするのはなかなかどうして大変なんですよね。ようはモチベーション(動機づけ)の管理が。まぁこれは私自身がヘタレだと言う証明でもあるが。
総括 離職して3年経って
社会から一歩外に出てみると自分が社会の中で築きあげてきた価値観など塵のように吹き飛ぶ。これは代えがたい経験だと私は思う。しかし、一度踏み外した道から元に戻ることは決して容易ではない。現に私はもう社会に戻ることはできないだろうと予感している(ヘタレだから)。
離職することで得られることは大きいが、失うものも少なくはないと感じている。もちろんそれは離職したことへの後悔の念などでは無いが、社会の中で生きていける者がわざわざ社会の外にでる必要は無いと感じている。転じて社会の中で生きることが苦痛な人間にとっては、社会の外で生きることは至極幸福な事だとも言える。
私は後者の人間なので離職して3年経ってみて、離職したことは最高の選択だったと確信している。
企業による庇護から解き放たれ、自分自身の足で歩き始めてからは多くの人達に支えられているという実感がより強くなりました。自分が自身の責任において歩みを進めるということは、私自身がクライアント様の期待に応えるという責務が発生します。それは時として重荷にもなり、また前へ進むための原動力にもなります。企業の名ではなく個人の名でその責務を負う事はなかなかどうして幸せな事なんですよね。
私のようなどこの馬の骨ともわからないような輩に仕事を依頼してくださった皆様、依頼をご検討してくださった皆々様におきましては本当に感謝の念を禁じえません。
無職生活を3年間支えてくださった皆々様には本当にお礼申し上げます。
3年経った。もう完全に過充電だ。
そろそろしっかりと地に足をつけて無職を脱する時期が来たのかもしれない。
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