一寸の虫
虫なだけに無視しよう。なんつってね。
2011-10-23 18:20:52
入力時間 / 13:02
先日、いつものようにパソコンに向かって作業をしていると、目の前に小さな羽虫が。いつものようにティッシュを取り駆除しようと思ったところ、なぜか躊躇ってしまった。その羽虫はなんだか弱っているようで、デスクの上を這いずっている。いつものように殺してしまうのは忍びなく思ってしまった。
結局、紙の上にそっとのせて外に持っていくことに。ただ、あれだけ弱っていたのだから外に逃がしてやったところで外敵に食べられてしまうだけなのかもしれないけれど。それでも、私が命を奪うことはなんだか躊躇われたのだ。
以来、不思議なもんで虫を殺すことを躊躇うようになってしまった。
今まで多くの虫を殺してきたのに不思議なもんですね。
人間は多くの生殺与奪の権利を持っている。食べ物にしろ虫にしろ。その時の気分次第で生き物を殺す。それ自体が悪いことだとは思わない。植物にしろ動物にしろ人間は食って生きていくわけだし、害虫は駆除しなきゃ生活の障害になる場合もあるわけだから。
それでも「生きているものを殺す」という行為を忘れてはいけないと感じた。
普段何の気なしに奪っている命。その事をしっかりと自覚する事。
肉にしろ野菜にしろ生きているものを殺して動物は生きているわけだ。大げさな言い方になるが膨大な量の屍の上に生きていると言ってもいい。たった一寸の虫であれど、人間と形は違えど生きているんですよね。虫に魂があるなんて思うようなロマンチストではないが、一寸の虫に対しても敬意を忘れちゃ駄目ですよね。
こんな思考に辿り着いた和田は大丈夫なのか頭。
まぁゴキブリを前にしたらこんな事を考えるゆとりなんて無いだろうけども。
P.972