服装とアイコン
丸眼鏡に黒いタートルネック、そしてジーパン。それは彼のアイコンでした。
2011-10-17 09:30:12
入力時間 / 13:33
アイコンって何を指し示すかご存知ですか。そう。象徴のこと。”それ”を象徴する物や表現のこと。
転じてデザインの世界では機能やコンテンツを指し示す図表という意味合いで使われる事もありますよね。
この話は私が高校1年生の頃まで遡ります。
私は真狩高等学校という真狩村にある高校に進学し、札幌から通学できるわけもなく寮生活を送ることに。
その最初の寮生活で同室だった3年生の先輩、植田先輩から教えられた話です。
植田先輩はいつも同じパーカーを着ていたんです。
で、ある時その植田先輩に言われたのが「おまえも後輩ができたらそうしなきゃ駄目だ」と。
ようは遠目から見てもそれが誰であるかを識別することができる服装を持てって話だったんですよね。
そう。和田憲幸を象徴する服装という事。植田先輩の象徴はそのパーカーだったんですよね。
当時はなるほどなと。それはわかりやすいなぁと感心した憶えがあります。
漫画なんかでもキャラクターはほぼいつも同じ服装や髪型で、それが識別子として機能してるんですよね。
スティーブ・ジョブズの丸眼鏡に黒いタートルネック、そしてジーパン。それも彼のアイコンなんですよね。
服を着る時、それが自身のアイコンになるなんて発想は当時ありませんでした。
ある意味で服装をそう解釈するっていうのは少なくとも私にはとても驚きでした。
私はいつも青いパーカーか作務衣のどちらか。
ゆくゆくはこれが私のアイコンになるのかな。なんてね。
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