チャットの有用性と未来
私はチャットというシステムには未来があると思ってるのね。
2011-09-17 03:39:15
入力時間 / 12:45
チャットというシステムは非常によくできたシステムだ。そして世界的にもいまこの「チャット」という要素をいぢくりまわして多くのスタートアップがローンチされている。今日はそんなチャットについてお話ししたい。
最も原始的なリアルタイムコミュニケーションツール
チャットはインターネット黎明期から存在し、いまもほぼその形態を変えずに残っている。掲示板などと同様ですね。その仕組は原始的だが、Webサーバに負荷がかかる都合上あまりに膨大な人数をさばけないというネックがあるが、今はサーバサイドのテクノロジによってそれらを解決する手段が多くでてきたのは喜ばしいことかもしれない。
チャットとVoIP
チャットはVoIPと違う。私はVoIPとチャットを比較するならば明らかにチャットの方が優れていると考える。その理由は「テキストデータとして残る」、「煩わしくない」、「テキスト化する過程で思考と確認が発生する」の3点だ。現にスカイプなどのインスタントメッセージングサービスはいまビジネス用途でも多く使われている。そして近日公開予定のiOS5にもiMessageというメッセージングサービスが搭載される予定だ。この市場はまだまだ熱くなる。転じてVoIPはTPOを選ぶし、なによりも煩わしい。そして記録として残らない。
チャットとtwitter
twitterとチャットは似てるけど全然ちがう。twitterのタイムラインはセグメントやカテゴリのないただの垂れ流し。故に情報資産として活きない。活きないというよりは活きずらいと言ったほうが正確かな。twitterはつぶやいた瞬間に消えていく運命なのだ。
チャットとテーマ
テーマをもったチャットは有用な情報資産になり得る。と私は考えている。例えばこんな経験無いだろうか。「スカイプで誰かに何かを教えた」というような経験が。私は職業柄、「スカイプで誰かに何かを教える」ことが少なくない。そんな時にいつも思うのが「このチャットの履歴を二次利用できたら」ということである。
チャットとeラーニング
チャットでQ&Aをする場合、基本的には「知らない人間」に対して「知ってる人間」が「テキストベースで教える」という流れになる。知らない人間に教えるわけだから、知らない人間はわからないことがあれば知っている人間に対して逐次質問を返す。これはとてもシステムとして美しいと私は思うのだ。なぜならば、それを二次利用したとして参照する人間は知らない人間だからだ。書いててうまく説明できてないという実感はあるぞ!ごめんね!
つまり、チャットのログは誰かに見せることで有用な情報資産になり得るという事だと私は思うのだ。なんでチャット系サービスやインスタントメッセージングサービスをやってる大手はここにメスを入れないのか不思議でしょうが無い。絶対いいってこの考え方。と私は思っているのだ。
と、いうことでいま割と海外ではチャット系サービスがいろいろ持てはやされているのでぜひプログラムのネタに困った人はチャット系のサービスを企画してみてはどうだろうか。
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