Twitterは難しい
Twitterは140文字という制約の中で情報を発信するツールであるが。
2011-08-13 13:50:30
入力時間 / 15:58
大多数の人にとってTwitterというサービスは「つぶやきを世界に向けて発信するツール」という意識は無い。だからこそ今まで多くの問題が発生してきたわけだが、さらにその問題点を大きくしているのが140文字という制約だと思う。
要約しない
140文字という上限はあれど、多くの人が100文字以下の短文でツイートするわけだが、短文で簡潔に要点を伝えることは実はとても難しく高度な事ですよね。本来伝えたい事を短いテキストで伝えるためには「要約」という作業が必要になる。しかし、Twitterを使っている大部分の人間は「要約」なんて意識は全くない。
要点を取りまとめずに自身が感じたことを感情的に発露するものだから、あとは見事な伝言ゲームである。発信者の意図したことが伝わらず、また受信者も重い想いの解釈でそれをリレーする。結果としては疎通の無い拡散が発生する。
裏付けをとらない
ソーシャルという側面がさらにそれを悪化させるわけだが、Twitterを使っている人の多くが裏付けをとらない。裏付けを取らない情報が拡散するのは大震災でも証明されているわけだが、これは本当に怖いことなんですよ奥さん。ましてやその裏付けのない情報をマスコミが取り上げる世の中。何も信用できませんよねホントまじで。
情報を扱っている意識がない
「つぶやき」という語感がそもそも全ての元凶と言え無くもない。ようは極めて私的であるはずの「つぶやき」という語感が「気軽に」「テキトーに」→「つぶやく」という流れを助長しているような気もする。もちろんTwitterに使い方があるわけでもルールがあるわけでもない。そもそもTwitter自体がそういうことを使用者に求めているわけでもない。しかし、リアルタイムメッセージングサービスは情報社会のインフラになりつつある。となれば、最低限、情報発信に対する責任は発生する。
「ペンは剣よりも強し」という言葉があるが、時としてペン(情報)は剣(武力・暴力)よりも強いという至言である。平たく言えば今の世の中は多くの人が無意識に剣より強いものを振り回しているということなのだ。
この話はTwitterだけの話ではないが、これからは今以上に多くの人が気軽に情報を発信できる時代になるだろう。その時に情報を扱っているという意識とモラルが必ずや必要になってくるだろう。
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