年齢と敬語
またひとつ歳をとった。でも年齢自体に意味は無いよね。
2011-06-10 02:37:47
入力時間 / 08:28
私が血気盛んな小学生の頃、母があまりに無茶なことを言うので食ってかかった事がある。その時、私が感じたことは「年配の人が言う事が必ずしも正しい事ではない」ということだった。つまり年齢というのはなんの意味も価値も持たないということだ。
歳をとっても馬鹿な人もいれば、若くして聡明な人もいる。年齢とはその人間が生きた時間を指し示すわけだが、時間の使い方や密度は個々の人生に委ねられるから絶対ではなく相対である。なので本当に年齢なんてのは社会という仕組みの中のパラメータのひとつでしか無いわけだ。年上も年下もそういう意味では関係ない。
しかし、私は敬語という文化が好きだ。これは矛盾するかもしれないけれど、目上の人に敬語を使うのは当たり前だと思っている。目上の人だけではなく、年下であったとしても敬意を持って接するからこその敬語。大切ですよね。年上も年下も無いタメ口の関係というのはそういう意味では好きじゃない。
これはおそらく礼儀の話なのだろう。礼儀というか作法というか精神性の話だ。
敬語という文化もひょっとすると衰退していくのかもしれないけど、日本人として大切にしたいな。
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