欲求は断てない
しかしその欲求を知ることはできる。これは私にとって大きな発見だ。
2011-05-29 05:57:02
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年齢を重ねる毎に欲求が減ってきた気がしてきた。オナニーの回数は10代の頃となんら変りないが、主として物欲などの煩わしい欲求がどんどん削ぎ落ちてきた気がしていた。そしてそれはなぜかと考えてみた。
別に欲求を抑えようと思ったことは無い。可能なかぎり欲求に対して忠実に生きる事が和田家の家風だからだ。でも不思議なもので見るものすべてを求めていた若かりし頃に比べると、何もかもが陳腐に見えて求める気すら起きなくなっている自分がいた。
そこで私は気づいた。欲求とは抑制するものでも抑圧するものでもないと言う事に。欲求とは知るものなのだ。理解すべき対象なのだ。その欲求の根源を知れば自ずと欲求を昇華できる。本当に必要な欲求のみに限定することができる。これは私にとっては大発見でした。
例えば「何かを欲しい」と思ったとき、それをなぜ欲しいかを理解する。そしてそれが真の欲するものなのか、又は自分以外の何かの意志の介在を許してしまっているのか、それを理解すれば無用な欲求に振り回される事が無くなるのだ。
欲求を遠ざけたところで、いつしか心はより強い欲求に囚われてしまう。
でも欲求を真から理解すればもう欲求自体に翻弄される事なんてないんだ。
これ、すごい発見じゃないですかね。
とはいえ性欲、睡眠欲、食欲にはどうやっても抗えるもんじゃないですけどね。
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