和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(45歳)のブログです。

独立することは目的じゃないよ

将来独立したいんです!とよく相談される和田です。

2011-05-14 04:06:01
入力時間 / 11:55

IT関連、特にWeb関連は独立したい!とかフリーランスでブィブィいわせたい!という人が多い気がする。資本的な部分での敷居が圧倒的に低いことや、巷でながれる華やかなイメージがあるからなんだろうけれども。

でも私は正直なところ独立はオススメしない。まぁ無職の私が言うのも滑稽な話ですが人は雇われている方が100%幸せだと思うからだ。そして雇われている方が大部分の人にとって能力を発揮できる環境だと私は確信する。

独立だとかフリーランスだとか、自由なイメージあるでしょう。すごく自由だけどすごく自由じゃない。恐らくは実際に独立している方、起業された方はこの言葉の意味がわかるじゃないだろうか。本当にマジで自由なんだけど自由じゃない。真の意味で自由を求めるならば企業に属している方が賢明だ。

そして独立は「独立しよう!」って思ってするもんじゃないと私は思う。独立する人はたぶん「気がついたら独立してた」というのが適切な表現ではないだろうか。これは麻雀によく似ている。跳満を上がろうと思ってあがるんじゃない。役満を上がろうと思ってあがるんじゃない。場の流れにそった結果として役が付いてくる。基本的にはそういうものだ。にもかかわらず無理に役を付けようとすれば悲惨な結果が待っている。

独立することは主目的としては不適切だ。「何かを成すために独立する」というのが適切だろう。しかし多くの人が望む自由は独立によって容易には得られないということだけは肝に銘じてほしい。自由とは白紙だ。大きさも色も決まっていない白紙なのだ。それをどういう大きさに切り取り、どういう絵の具で描くかは自由を手にした人がすべて自分で決めて自分で描かなくてはならない。正直、かなりメンドクサイ。

それよりも題材も道具もすべてそろえてもらって、ただ絵を描くことに集中するほうが自由な場合もあると思うんだ。真価を発揮できる場合もあると思うんだ。だから軽々に独立なんて考えちゃいけないし、独立自体を目指しちゃいけない。

起業する人、独立する人、そういう人は流れが自然と誘ってくれます。はみ出しちゃうから。はみ出しちゃうから結果として独立する流れになるでしょう。シンドイ道だと思いますけど。でももしはみ出さないなら、無理に独立を目指す必要は無いと私は思います。

夢を見るのはよろしい事だけど、目的は決して間違えないように。

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