和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(44歳)のブログです。

善意のための善意

今回の未曾有の天災。そして一連の国内のみならず国外からの善意について。

2011-03-24 14:30:35
入力時間 / 25:52

どうしても鼻持ちならない事があるので不謹慎だとは思いますが書きます。自分でも思いますが私はつくづく人格が破綻してるなと思うんですけど、そんな人間が言ってる戯言なので不快な思いを与えたらゴメンなさいと先に謝っておきますね。

今回の災害からインターネットのチカラも手伝って、すごいスピードと範囲に「善意」が広がっています。これはとても良いことだと思います。猫も杓子もやれボランティアだ!やれ義援金だ!と、加熱する善意。私はこの状況を見ていて正直、少し気分が悪くなりました。なんかこう、なんて表現したらよいのかな。いろんな人の公開オナニーを見せつけられているような、そういう感覚というか。「私もオナニーするからみんなもオナニーしよっ!」みたいな、「自己陶酔型の善意」とでも申しましょうか。もちろんそういったものはごく一部ですが、twitter先生の普及も手伝って、やけにそういう自己陶酔型の善意が目についてしまって食傷気味なのです。

生来、私はそういった「みんなで!」みたいなのが大嫌いな人間だったものですから、余計に拒絶反応が出てしまったのかもしれませんね。善意の強要というか、それってもはや善意関係なくね?というか。前述しましたが、そういったオナニストはごく一部だとは思います。「やらない善よりやる偽善」なんて都合の良い言葉もあるようですが、それだったら「やる善」でよくね?と私のようなひねくれ者は思ってしまうのです。

善意のための善意なのか、被災者のための善意なのか。いまのネットを見てると私はわからないのです。ボランティアや善行・募金なんてのはあくまで私見ですが声高に主張するもんじゃないと思うんですよ。なんか「わたしはこんなに善いことをしてるよ!」と主張されているようで、気分が悪いんですね私のような人格破綻者は。もちろん、芸能人などの社会的影響力のある人達は率先して善い影響を周囲に与えるというのは理に適っているので全然アリだと思うのですが。

また、これは以前も書きましたが日本人として海外に対する在り方。ニュースサイトやネット上では「○○はいくら義援金出したから、××はそれ以上出すべきだ」とか、「ハリウッド俳優なのに義援金の額がケチくさい」だとか、「日本は困ってます!海外からの援助を求めてます!」とか、先進国の人間がどの面下げてそんなこと言えるんだよ!と思うんですよ。国内の事は基本的に国内で頑張ろうとするべきであって、国外からの支援や援助(国家レベルのものではなく個人レベルのね)はあくまでもその人達の善意に基づく結果として発生するべきであり、我々日本人が国外に向けて「支援してください!」って言うものではないんじゃないかなと思うんです。こんな恵まれた国で。

いまの被災地よりも悪い状態の国がまだまだ世界にはくさるほどあるんですよ。にも関わらず「天災で被害うけたから世界の皆さん助けてください」って私は本当に頭オカシイんじゃないかと思うんです。もちろん国家としても被災地にしても大打撃ですよ。でも、日本はそれでもまだ恵まれている国であるばかりか、国民ひとりひとりが後進国に比べればケタ違いに財産を持ってるわけじゃないですか。それを日本で賄おうという努力もせずに他国に対して救済を求めるのであればそれはなんのための国家なんだと。なんのために日本という国なんだと。

被災地や被災者を援助することは国民ひとりひとりがしっかりと浮き足立つこと無く受け止めるべき事実じゃないですか。それは同じ日本という国に住む民として、同じ組織の一員として当然の事じゃないですか。私はいまのこの善意の暴走とも取れる流れが本当にイヤなんです。これが1~2週間後に驚くほど綺麗に終息する事だって想像に難くない。

まぁほんとすいません人の善意に水を差すような事を書いてしまって。
物心つく前から協調性の全くない私はこの手の流れが本当に大嫌いなんです。へそ曲がりというか、天邪鬼というか、人格が破綻してるんでしょうね。いまの政府もそうですが、世間がみんなでヘタクソなパフォーマンスしてるように見えちゃうひねくれ者なんです。もっと黙々と粛々とあるべきだと少なくとも私はそう思うんですよ善意って。

善意のための善意は善意では無いと思うんだけどな私は。

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