子への継承という合理性
人材を育成するのはとても難しい。なぜなら育った環境が決定的に違うからだ。
2011-03-10 18:28:55
入力時間 / 10:24
「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションである」とはアインシュタインの言葉だが、アインシュタインが指摘する通り、人間は育った環境によって価値観が著しく異なっている。人に何かを伝えようとする時、その価値観の差が大きな障害であることは間違いないだろう。
そこで思ったんですけど、自分が子供を作ってその子供に家業を継がせる事ってすごく合理的なんじゃないかなと。子供の価値観の大きな目安になるのは親なわけだから、ある程度は親の思考や価値観を子供は図らずも継承してくれる。ならば自身の知識や技能を継承させることも他人に教えるよりは簡単なんじゃないかなって。
これはどんなに情報社会が高度になったとしても家庭という概念が無くならない限りは非常に合理的な継承方法なんじゃないかなと私は思うのです。子供が居ない私が言うのもアレですけどね。
子供に家業を押し付けるとかそういう話では無いのですが、後継者を育てようと思ったら子供を作って育てるのが一番手っ取り早いのかなと最近思いました。
血族で経営陣を固めることが古いなんて言われる世の中ですが、元来それが基本であり最も合理的な手法なんじゃないかなとも思いますね。もちろん血族自体に縛られるのは愚かな事だと思いますけど。
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