和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(45歳)のブログです。

ヤフー知恵袋カンニング事件と未来

Yahoo知恵袋を使ったカンニング問題はある意味で人類の未来を体現していると思う。

2011-03-02 23:36:05
入力時間 / 13:04

すごいですよね。Yahoo知恵袋を使ってカンニングって。Yahoo知恵袋に投稿する手間がかけられるならもう少しマシなカンニングができたんじゃない?と思ったのは私だけでは無いでしょう。というかこれがP2Pのチャットなどであれば完全犯罪ですよ。入試試験の管理体制自体がずさんであることは間違いない。「まさかこんな大事になると思ってなかった」という事ですが「まさかこんな事されるほど監視の目が緩いとは思ってなかった」と誰もが感じた事でしょう。

いきなり話がズレましたが、私はこの一事がある意味では人類の未来を物語っていると感じた。あ、今回の行為を肯定するわけじゃないよ。ようは情報・知識という物を自身の脳に保存すること無く、外部ストレージであるネットワーク上に当たり前のように置く日が来るって事ですね。あれ?それクラウドのことじゃね?

インターネットによる情報爆発以前は当たり前のように自身の脳に記憶する必然があったし、記憶しきれない情報は書籍などの外部媒体に頼っていたわけですが、情報爆発以後にユビキタスが加速すると同時に情報自体を脳に記憶する必然自体がだんだんと薄れてきていると思うんですね。

今後、インフラがもっともっと拡充して端末やインターフェースが進化していけばある意味では脳が要らない時代がくるんじゃないかとも感じる。必要な情報は意識せずにネットワーク上のリソースから引き出せるようになるんじゃないかってね。

でもそうなるとちょっと怖いですよね。人格の形成は幾多の情報資源に依るところが大きいと思うのですが、その情報資源自体が外部リソースに頼るようになると一体人格はどうなってしまうのかって。

もちろんすべての情報を外部リソースに頼る事はできないわけだからChromeOSのようにコアは脳内に保持しなきゃいけないわけだし、情報を引き出すためのトリガー自体も自身が保持している必要もあるわけだから完全にネットに依存できるはずもないけど、それでも脳に占める情報の割合は今後も減少していくだろう。

情報の割合は減衰すると思うが、その分持てる知識の幅は爆発的に増えると私は思うんだ。知識や情報の幅が広がれば広がるほど偏向は無くなるとも思う。固定観念や一般常識って言葉が死語になる時代がきっとそう遠くない未来に訪れると思うな。というかそうなるよう願っている。

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