和田憲幸のブログ

私は小学校2年生の頃に少年野球団「柏タイガース」に入ったんです。少年野球は少年と言えど立派な体育会系で朝練の際は大きな声で「おはようございます」と言うんですね。挨拶だけじゃなく、とにかく「声を出すこと」は少年野球ではとても大事なことのひとつなんです。

内向的で内気な私も少年野球のおかげで元気な挨拶ができるようになりまして、小学校へ登校中に校長先生に「おはようございます」と大きな声で挨拶したことを褒められたのを今でも憶えています。「君はとても元気でよい挨拶をするね」と。そしてその事が当時の私はすごくうれしかったのも憶えている。子供ってよくわからんことを忘れないんですよね。

で31歳の私は挨拶をする機会も無いニートになってるわけですが、今しがた散歩中にすれ違った人に「おはようございます」と言ってみた。今まではかるく会釈する程度だったんだけど、校長先生に褒められた事を刹那思い出したので。相手のおじちゃんも「おはようございます」と言ってくれた。なんとなく感慨深い気持ちになった。

挨拶ってのは大切だなとしみじみ。相手のことを全く私は知らないし、相手も私のことをまったく知らない。でも挨拶ってのはそれでも成立するんですよね。なんて表現したらよいのかわからないんだけれども。意思の疎通ってわけじゃないんだけど、ちょっとしたコミュニケーションですよね。私は「おはようございます」と言われたらやっぱりちょっとうれしい。それが何故かは今はまだわからないけれど。

たった一言の「おはようございます」でよい日を送れるような、そんな気さえする。