一枚のチョコレート
べ、べつに今日があの日だからチョコに関する事、書いてるわけじゃないんだからねっ!
2011-02-14 18:11:58
入力時間 / 12:23
え~と、今日は何の日でしたっけ。あ~バレンタインデーヴァン・アレン帯デーでしたっけ。ほんと毎年ね、お菓子業界に踊らされた全く馬鹿げた風習ですよ。ハンッ。バレンタインになんて興味無いんだからっ!
私は3人兄弟でしてね。末っ子なんです。姉が二人でして。ご兄弟がいらっしゃる方ならわかると思うのですが、末っ子はすごい不遇なんですね。私は長男にも関わらず!小学2年生くらいまで姉のお下がり着てましたからね。まぁ似合ってたからいいんですけど。
ただそんな懐の深い私にもひとつだけ許せない事がありまして。それがお菓子だったんです。親が買ってきたお菓子は全部三等分!それがすごく嫌だったんだなこれが。ポテトチップスもチョコレートも全部三等分なのだ。私の家ではお小遣い制度が無かったし、買い食いは厳禁だったので自身でお菓子を得ることもできなかったわけです。
そんなこんなで中学生になって新聞配達を始めたわけですが、自分で働いたお金で買った一枚のチョコレート。それをひとりで頬張る事の快感と言ったら感慨も一際だった事をいまでも憶えている。親の立場としては「共有」する事の大切さを知ってほしいが故の三等分だったんだと今では思いますけどね。
予期せず与えられたその時のハングリー精神は今も私に脈々と根づいている。とにかく人と分けるのが大っきらいな子に育ちました。分かち合うことも大切だとは確かに思う。でも勝ち取る事も大切だと私は思うんだ。自分が努力して自分のためだけに得るって気概は大切だと思うんだよ!!
私は一枚のチョコレートからそれを学んだ。
自分の力で得た一枚のチョコレートの味は今でも忘れてないよ。
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