和田憲幸のブログ

日本で「スマートフォンブーム到来」とか言ってるけどさ、日本で言ってるのは「Android」と「iPhone」を「スマートフォン」って勘違いしてないかな。っていうか気に入らんのだよ。「AndroidオープンソースだしスマホブームっぽいからとりあえずAndroid搭載した携帯売っちゃえ」的な魂胆丸見えの各社のラインナップがさっ！！！！

モロに「このビッグウェーブに乗るしかない」と言わんばかりにiPhoneブームを背景にソロバン出して儲けようて腹積もりが本当に許せんのだよっ！！「便利なスマートフォンを提供したい」じゃなくて、もはや「流行ってるスマートフォン買ってくれ」って姿勢が本当に気に食わんのだ！！！

先程も書いた通り日本のAndroid携帯はムチャクチャだ。それもそのはず。急ごしらえの思いつきで「Androidが流行るっぽいからとりあえず載せちゃえー」なもんだから、Androidのロードマップもへったくれも関係ない仕様・設計でとりあえず出す。OSのバージョンアップで泣きをみるのはどう考えても消費者なんだ。それでいて契約年数縛りや割賦でしっかり金は取る。悪どいを通り越して半分詐欺だろ。

例えばこれがゲーム機ならどうだ。PS3買いました。次のシステムアップデートをインストールするためにはPS4を買わなきゃだめ。PS4用のソフトはPS3では動きません。これが半年～1年スパンであったなら裁判沙汰だよ。そうじゃないだろう。何を提供したいんだよ。スマートフォンを提供したいんだろうが！！それは名称が「スマートフォン」だったらそれでいいのか！！違うだろ！！と言いたいんだ。いや、私が言ったところで届かないけどね声は。でも言わせて。愚痴らせて。文句言わせて。

別にこれは日本国内に限った話じゃない。アメリカでも中国でも韓国でも、ブームに釣られて各社やってます。でもそうじゃないじゃん！！iPhoneがもたらしたイノベーションを侮辱すんなよっ！！貶めるなよ！と声を大にして言いたい。タッチパネルだったらスマートフォンか！？Androidとりあえず載ってりゃいいんか！？違うじゃん！そうじゃないじゃん！

確かに私はアップルびいきだが、ことスマートフォンという市場においては計画性や品質、そしてなによりもハードウェアとソフトウェアのバランスに置いて未だにアップルの右にでる者はでてきて居ないと思う。Googleの誤算は早過ぎるOSのアップデートとそのアップデートに付いてこれるレベルでの端末設計を各社が念頭に置いていなかった事にあると思う。いや、本来であればAndroid端末を提供する企業自体がAndroidのロードマップに則したカタチで設計するってのが本筋なんだろうけどね。

スマートフォンが騒がれ始めた頃、iOS（iPhone OS）とAndroidがかつてのMacOSとWindowsになぞらえて比較されたりもしたが、PC/ATが普及したのは確かにMSのしたたかな戦略によるものだが、普及と顧客満足度は必ずしも比例するものではないし、普及率自体が企業にとってのアドバンテージになりえないという顕著な例になったのではないだろうか。

アップルのように一社独裁主義は往々にして避難非難の的になりがち。しかしハードウェアとソフトウェアの計画・設計・製造までを一社で行っているアップルは当然の事ながらOSのアップデートの行く末を含めた上でデバイスの設計を行うことができる。Googleの調子に合わせて急ごしらえでデバイスを作ってる企業に品質で負けるはずが無いじゃないか。

別にiPhoneを買えとは言わん。でもAndroid携帯を買うならば、各社がAndroidの将来性を加味した上でデバイスを設計するようになってからでも決して遅くはないと思いますよ。