制作者は決して死なない
二回にわたってネガティブなことばっかり書いたわけですが。
2010-10-31 01:42:02
入力時間 / 14:47
私は将来について絶望しているわけではありません。過去と現状を踏まえ、訪れるであろう未来を客観的に予測しただけで、
それが即ち私のようないち制作者にとって悲観すべき未来であるというわけではありません。
馬車が自動車になったように、時代時代で求められる技術や知識は絶えず移り変わっていくというのは決して避けられる事ではないと思うんですね。注意しなくてはならないのはそれが5年後に訪れるのか10年後に訪れるのか100年後に訪れるのかという事だと思うんです。
だから常に目を離してはいけない。ずっと追いかけ続けなきゃいけない。新しい技術を。新しい知識を。それは非常に面倒なことだけど、それこそが制作者としての特権であり至福でもあると言えるんじゃないだろうか。安心とかできないし、追っかけっぱなしで疲れるけれど、制作者の充足感はそういうところから得られると思うのよね。
なんのために制作するかってことを忘れないかぎり制作者はずっと制作者としてやっていけるはず。クライアントのためだったり、時には自分の成長のために制作をする。そう考えれば自ずとクライアントや自分の為に最善を尽くすためにはどうすればよいかという思考が生まれる。
新しいことをどんどん取り入れていけってことではないんです。自分が求める理想、クライアントが求める理想。それらを追求していけば必然的に自身の成長に繋がると思うんですよ。決して現状に甘んじること無く、あぐらをかくこと無く。同じことをただやってればいいわけではないし、新しいものを取り入れればいいわけでもない。しっかりと価値を精査して時代に合わせて自分も一緒に成長していければ。
柔軟に、そして貪欲に理想を追い求めている限り制作者は絶対に死なない。
理想を求めない制作者は死ぬかもしれないけどね。
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