ホームページ制作に未来は無い
私はホームページ制作業というものはそう長く続かないと考えている。
2010-10-27 08:59:09
入力時間 / 09:47
私もホームページを作ってお金をいただくこともあるためアレだけど、ホームページ制作という業態に未来は無いと思っている。もちろん完全に無くなるわけではないが、今のような状態はそう長く続くとは到底思えない。
DTP(デスクトップパブリッシング)という業種があった。いや、今もある。しかし皆さんご存知の通り今となっては完全にデフレ状態でジリ貧である。無論すべてのDTP会社がジリ貧なわけではないが、中小・零細規模に至ってはよほどの独自性や技術レベル・営業力が無いところ以外は死に体である。
私はWeb業界もそれのあとを追うように同じ末路を辿ると考えている。いや、もう同じ道を辿っていると言ってもいい。単価の下落は加速し技術レベルでの企業間格差も大きく開いてきている。さらにことWebに限って言えばそれに拍車をかけるのがCMSやクラウドコンピューティングの台頭である。
WPやMTが隆盛を極め、今はすこし落ち着いた状態ではあるが多くの企業が外部の人間に業務を委託しなくてもホームページを簡単に持てる時代はすでに到来している。しかしながらすべての人間がその事実を周知しているわけではないため、ホームページ制作という業態はかろうじて水際で生き残っているに過ぎないがクラウドコンピューティングが加速していけばCMSとクラウドの垣根は限りなく不透明になる。
私が考えるクラウドコンピューティングの究極はコンテンツマネジメントすら包括した統合プラットフォームだ。そうなればひとつの業務で業務管理からコンテンツのパブリッシュまでを一元管理できることになる。企業にとってこんなにありがたい話は無いだろう。現状のように多くの情報資産を分散して管理する必要も無ければ、移し替える必要もないからだ。
という状態にいくまでに5年はかからないだろう。そうなればホームページ制作を請け負う企業に仕事が回ってくる数は当然少なくなる。もちろんそういった企業の必要性が無くなるわけではないが「ホームページを制作する」ではなく「コンテンツを制作する」に近くなっていくのではないかなと考えている。
以上のことから「ホームページ制作」という業態に未来は無いと私は考えている。
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