制作費の多寡
制作費、つまり私のような人間にとっては対価であり収入なんですけどね。
2010-08-21 01:37:47
入力時間 / 12:37
例えば私は正味な話、ホームページの制作費(当然内容にもよりますけど)が5万とか10万って安いなと思う。でも、私が5万とか10万とか払う側になると「超高いっ!」って思う。というような話。
札幌は景気が悪くてね。見積りを出して「超高いっ!」って言われることがたまにあります。予算が限られている場合も少なくないし。ずいぶん昔の話だけどホームページ制作5万円で「アリエナイほど高い」って言われた事もあったっけ。金銭感覚って人それぞれなんだなとその時思った。
プログラムとかホームページとか、いわゆる無形資産ってもんは人の評価もマチマチで。特に年齢が高くなれば高くなるほど無形資産への評価は低くなる傾向があると私はおもう。無形資産は無形と言えど資産。それは情報や知識・経験や技術といった時間と労力を蓄積したものの対価。だからこそ制作者は正当な評価を求めたいと考える。
が、どうだろう。自分が出している見積書を自分が受け取ったとしたら。それは高いと感じないだろうか。
出すお金と入るお金の価値は同等ではない。少なくとも私の場合は。
例え5万円でも10万円でも出す方にすれば大金だ。大金なのだ。
決して安いなんて侮ることはできない。と私は思うのね。
企業によっては100万円で安いと感じる場合もあるし、前述のように5万円で高いと感じる場合もある。お金というのは無色透明な価値基準ってのはホリエモンの言葉だが、お金自体は同等の価値を持っていたとしてもその同等の価値を評価する側の人間は同等の価値基準を絶対的にもち得ないことの証明だと私は思うのね。
長いこと制作業をやってると制作費の多寡への感覚が麻痺しがち。
でも改めて再考しよう。やっぱり1万円でも5万円でも大金だよ。
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