和田憲幸のブログ

信じることが美徳とされる傾向にありますが私は誰も信じない。そんなに素直な人間じゃないし純粋な人間でもないから。どんなときでも懐疑的。疑心暗鬼。鬱屈しているね。

高名な人間がいたとする。しかしその人間が高名になった理由は多岐にわたり、その多くは偶然に依存している事が多い。即ち高名な人間のすべての要素が正しいとは限らないという事。よく著名人や有名スポーツ選手の名言集などがあるが、それがすべての人間に当てはまるわけではないし、それらすべての言葉が正しいという保証などどこにもないのだ。

にも関わらず大多数の人間は高名な人間や著名な人間に心惹かれ思考を止める。それは生きることの否定であり、自分の人生を放棄している事に他ならないのではないか。という理由で私は宗教も嫌いだ。神を信仰・崇拝することが思考を阻害しているように感じるから。

私はアップル製品やスティーブ・ジョブズが大好きだが盲信は決してしていない（と思う）。なぜなら彼らのやり方や創るものが私にとって絶対的な価値を持つという確信はどこにも無いからだ。それらの価値を判断するのはあくまで自分である。例え私が好意を抱く人間が創るものだからといって、すべからく私の価値基準に合致しているわけではないから。

ただ、やはり世間の大多数は影響力を持つ人間、いわゆるオピニオンリーダーたちを盲信する傾向にあるようだ。だからこそインフルエンサーマーケティングなんて戦略が成り立つわけだが。

他人の思考を参照するのはいい。だがしかし鵜呑みにするのは自分自身を裏切ることと同義だ。