和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(45歳)のブログです。

余命と転機

私は身体があまり丈夫ではないのでいつ死ぬかわからないといつも思っています。

2010-07-01 23:25:09
入力時間 / 14:54

マジで死ぬかも。と思い始めたのは27歳くらいのとき。元来、不健康の見本みたいな人間の私はその時期すこぶる体調が芳しくなく「あぁもう長くないかも」と思いました。睡眠薬を飲まないと寝れないし、身体の倦怠感は日を追うごとに増していくばかり。これは病魔に蝕まれていると当時マジで思いました。

自分の余命が幾ばくもないとしたら。それは私自身の考え方を変えるには十分な材料だった。もし余命1年だとしたら果たして今とおなじ生活をするだろうか。そう考えると会社を辞めるという選択肢しか無かったんですね。元々辞める予定ではありましたが、自分の余命を考えた事が私の背中を強く押してくれたのは間違いありません。

で、辞めますと言ったとき「大丈夫、そう簡単に死なないから」と上司にサラッ言われたのを今でも憶えている。まぁ実際に死んでないけど。そんときは「もし本当に死んだら余命1年の責任とれんのかっ!」と思いっきり叱責しましたが。人生に大丈夫なんてねぇっつーの!残り時間がわずかしか無いのであれば私の人生をその会社のために費やそうなんてアリエナイと思った。

死生観を深く考えるようになり、なんとなく人生に一本しっかりとした芯が通ったような気がしましてね。不可避で予測不可能な「死」というものを自分の望むべき形で迎え入れるために自分はどう生きたらいいのかをよく考えるようになりました。

自分の持つ生を誰かのために費やす気にはどうしてもなれない。余命1年なら、半年なら、1ヶ月なら、1日なら。私はいったいどう生きるべきなのか。こちらの意思や準備とは無関係にそれはやってくる。であるならば自分は自分の気持に沿って悔いの無いよう自分勝手に生きるべきでは。というのが私の現時点の結論です。とても利己的で自己中心的ですが。

長らえたいとは思わない。でも悔いの無いよう死を迎え入れたいとは思う。
人生は長いようでとても短い。そして何があるかわからない。

たまには自身の余命について考えてみるのもいいもんですよっ!

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