和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(45歳)のブログです。

企業というレガシー・システムとマグロ

レガシー・システムとはまぁ古いシステムの事。私は企業というシステムは現代社会に合致しているとは思えない。

2010-06-18 06:02:12
入力時間 / 13:42

これはだいぶ昔からずっと思っていたのだが会社法というものやそれらを取り巻く税制を含めて決して「現代」という時代にマッチしていないと思っているのです。というお話なのです。

会社法はちょこちょこ改正されていますが、それでも到底時代に追いついていない。もちろん旧態の企業が多く現存するなかで大きな変革は痛みを伴うわけだから簡単にいかない話だというのはよくわかるが、だからといって手をこまねいているだけでは実情とシステムの差異は開いていくばかりだ。

そもそも企業はマグロのような回遊魚によく似ている。マグロは常に泳ぎ続けなくてはならない。なぜなら泳ぐことを止めた時、窒息死してしまうからだ。企業もそれと同様に常にプラス成長を続けなくてはならないという宿命を背負っている。社員を雇い社員が毎年昇給しなくてはならない企業にとっては企業体を肥大化させ常に成長を続けなくては破綻してしまう。

そう考えると企業や年功序列というシステムはレガシー・システムと言っていいだろう。バブル崩壊前までは人口も増えて仕事も増えて給料も増える。それでよかったのかもしれない。でも経済はもう安定期に入ってしまい年次でのコンスタントな売上増が見込める業種も限られてきた。そんな情勢の中で毎年昇給を確約するなど狂気の沙汰だ。

今後、景気が著しく好転する事は叶うまい。そう考えれば企業は自ずと派遣やパート・アルバイト主体に体質を変えていかなくてはならない。それが結果としてワーキングプアを生むわけだが、現状の「企業というシステム」を維持するためにはそうする道しか残されていない。

会社法などの法律も税制も、そして企業・法人のあり方も、変わらなくてはならない時期なのだと私は思う。企業という箕に身を隠し能々と生きられる時代は終りを告げた。これからは個々が責任と自覚を持ち、自身の才能を研鑽していく新しい個人主体の時代が到来する。と私は思っているのです。

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