白と黒
なんでもかんでも白と黒に分けたい人はよくいますよね。
2010-05-02 02:40:11
入力時間 / 11:50
でも私は思うのです。白と黒だけでも無いんじゃないかなと。思考と結論が極端な人は多いですが、極端な結論は可能性と視野を狭めてしまうのではないだろうかというお話です。
世の中、必ずしもYESとNOだけでは語れないじゃないですか。でも白黒ハッキリしたい人たちはどんな事でも白と黒のどちらかに「したい」んですよね。白と黒だけじゃないのはわかっていても、白と黒にしたほうがスッキリして楽だから。でも私は白と黒にズバッと分ける事が視野を狭め、思考の柔軟さを奪ってしまうのではないかと危惧しておるのです。
ようは何段階評価かという事ですよね。学校の成績表と同様に。2段階評価なのか5段階評価なのか10段階評価なのか。白黒付けたい人は2段階評価という事になります。それで果たして適切な価値の判定ができるのかどうかという事にもなります。
でも楽でしょう。2段階でジャッジするだけならとても楽です。スッキリするし。その上、白の逆は当然黒ですから思考も明確でとてもデジタルと言えるでしょう。もちろん白と黒でズバッと判定したほうが良いことだってままあります。しかし注意しなくてはならない事は森羅万象、白黒付けられない事の方が多いってこと。算数の問題のように割り切れる答えはこの世界にはあまりに僅少だということ。
なんでもかんでも白と黒、善と悪、YES or NOと無理に分かつ必要なんて無いんです。なんでも極端な判断は思考と判断の可能性を狭めるだけ。もっと価値基準はテキトーでいいと思うんだけどなぁ。時として白黒ハッキリ付けることが大事なことは否定できませんが、それでも多くの場合はより曖昧な判定でもいいのになと思ったのでした。
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