和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(45歳)のブログです。

Webとロープレ

ロールプレイングをご存知でしょうか。営業や接客業ではお馴染みだと思いますが。

2010-03-05 07:26:04
入力時間 / 13:50

ロープレ。ロールプレイングの略です。RPGではありません。ロールプレイング(role-playing)とはつまり役を割り当てて演じること。もちろんRPGも役を割り当ててするゲームの事ですよね。営業や接客業の経験の無い人は馴染みが無いかもしれませんが、交渉術を学ぶ上でロープレは非常に効果的な修練方法です。

一般的には2~3人で行うのですがお客様の役と営業又は接客の役に分かれて模擬戦を行うわけです。これが意外とおもしろい。お客様役の人は意地悪な質問や要件を突きつけてきます。その質問や要件をすべて払拭するための話術や交渉術を学ぶわけですね。すごい楽しい。

これは営業や接客だけじゃなくWebにも当てはまると思うんですね。設計段階で私は一人ロープレをよくします。お客様(閲覧者)の視点に立ってどういう情報が見たいのか、又はどういうキーワードで辿り付いたのかをシミュレーションするわけです。そんでもって、辿り着いたお客様(閲覧者)に対してクライアント側の視点から営業をかけるわけですね。どういう強みがあって、他社とはどう差別化されていて、とどのつまりナニがメリットなのか。

クライアントの意見は往々にして一人称で主観的です。時としてクライアントは自社の強み、利点を知らない事も少なくありません。そのため、なるべくお客様(閲覧者)の視点に立って「クライアントを視る」というロープレが必要になると私は考えているんですね。

持論ですがWeb制作はクライアントの社員になることだと思います。自社として考え、かつそこから主観を排除して、より客観的に利点や強み、長所を閲覧者へ訴求する事が肝要なのかなと。閲覧者が求めているものに対してクライアントの良さ、長所をぶつけるイメージですかね。

不安要素の全てを排除すれば必ず理想に近づくはずです。そして不安要素を持っているのはクライアントでも制作者でもなく、やはり閲覧者です。閲覧者に媚びるわけではありませんが、閲覧者へ最上級のエクスペリエンスを提供する事は制作者にとってもクライアントにとっても大切な事ですよね。

こうやって文章で書くのは容易ですがそれをしっかり実践するというのは難しいもんですよね。
ともあれぜひロープレはやってみてください。楽しいですよ。

P.514