クライアントは馬鹿である
敢えて誤解を恐れずに言うのであれば私はそう考えている。
2010-02-07 16:58:17
入力時間 / 13:32
馬鹿と言ってもWEBやITの領域に限った話ですが。これはず~っと前から思ってる。だからクライアントの提示してくる要件を決して鵜呑みにはしないし、時にはクライアントとバトルに発展する事もある。だって俺プロだし!
WEB業界とは不思議なもので、若い業界だからという事も手伝ってクライアントが無茶な要件を提示することが少なくない。それはプログラム開発の分野でも同様で。明らかに不要なコンテンツや機能、無茶な納期と価格。もうそういうのは斬って捨てていいと私は思っている。
でもそれは当たり前の話で、相手はアマチュアでこっちはプロだ。視点も知識の量も違う。だから無茶な要件を提示してくることも無理からぬ事。だから時には戦う必要だってある。クライアントの要件を鵜呑みにして最終的に損をするのはクライアントなんだから。もちろんその場限りの関係でいいって言うなら相手の言うとおり駄目なもんをつくればいい。でもそれってプロじゃなくない?
だから私はクライアントは馬鹿だと決めつけている。ひどい話だ。また依頼が減りそうだ。でも誤解を恐れずに敢えて言わせてもらう。クライアントは馬鹿だと。私は本職としてやっている。無職だけど。でもクライアントの何倍も何十倍もこの業界に携わってきた自負と矜持がある。容易にはクライアントの自己満足を受け入れる事はできないさ。
例えお金をもらうからと言ってクライアントの要件をすべて受け入れられる程、私は寛容な人間では無いのだな。お金をもらうためにものをつくるわけじゃないだろう。お互いがいい気持ちになるために、相互利益を確保するために付き合うのだろう。お金をくれるからコチラが頭を下げる関係なんてまっぴらごめんだ。無論、こちらが我を通すからにはしっかりとした対価を相手に還さなくてはならない。自分で自分のクビを締めるとは正にこの事だ。あぁ願わくば依頼なんて来なければいいのに。
だから私は安易に依頼を請けたくない。これだけ大風呂敷をひいてガッカリさせたら一大事だ。ほんとに口先だけの人間というのは困ったものである。まさに私は口先だけの人間だ。あぁ困った。
もちろんクライアントに教えられる事だってある。そういう時は意地を張らない。ありがたく吸収させて頂く。
でも基本的にクライアントは馬鹿である。という考え方を改めるつもりは毛頭ない。
例えそれが歪んだ理念だとしても、私はそうして自身に責任を押し付けた方がなにかと楽だから。
精神的に弱い人間はこうやってモチベーションを上げるために自分を追い込むのである。
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