コードの美学
ソースコードとはかくも美しいものか。
2010-01-18 20:51:24
入力時間 / 08:34
ソースコードは美学だ。誰かに見られるものでも見せるものでも無いが。
美しいソースコードには風格がある。そして制作者の意志が介在している。
例えばマークアップランゲージ。あれは美しい。非常に合理的な構造は「言語」という壁を限りなく低くした。
C言語もJavascriptもPerlもPHPも、基本的にはHTMLやXHTMLのようなマークアップランゲージの延長線上にある。
いや、HTMLやXHTMLがそれらの延長線上にあると言った方が近いかもしれない。
ソースコードは1行1行にしっかりと意味を持ち、一切の無駄がない。
インターフェースのように抽象的な概念は無く、すべてが論理的・合理的に構造化されているためだ。
美しいソースコードはまるで一遍の小説のようにしっかりとその物語、世界を見るものすべてに訴えかける。
そうやってどれだけ美しく作り込まれたソースコードでも一般の人が見ることは叶わない。
そこが儚くも美しいソースコードの美学だと私は思う。
誰かに見られるために美しいコードを書くわけじゃない。
それはある意味で独りよがりで自慰的な自己満足の産物だ。
それでもコーダーたるものソースコードに美学を持つことを禁じ得ないだろう。
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