和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(45歳)のブログです。

ロードマップと細分化

経営においても、ホームページにおいても。そして人生においても。

2009-12-12 19:01:06
入力時間 / 17:36

どんなことでも何かを成す際には目的と、それを成すためのロードマップ(計画表)は必要不可欠な存在です。今回のお話は段階的アプローチ漫画とホームページと併せてお読み頂けるとよりよくご理解いただけるのではないかなと。

漫画とホームページでも述べた通りどんなことにも目的・目標の設定は必要不可欠です。例えば旅に出るとしましょう。旅に出る際は目的地が必要です。さらに目的地に辿り付くためには段階的なアプローチ。つまり辿り付くまでの過程を細分化した道順が必要になるわけです。そしてこれから述べるロードマップはそれらを時系列的に全体を通して書き記す計画書の事ですね。

なぜ計画書が必要なのか

思いのほか人間は馬鹿です。そして非常に頭が悪い。人間は短期的な事は瞬時に考える事ができますが、長期的な事を脳内だけで考えることはできません。さらに長期的な計画になると自身の考え、方向性だけではなく市場や経済、世界情勢に関しても視野に入れて計画を立てなくてはなりません。つまりはタイミングの問題も出てくるわけです。それらを脳内だけで展開するのは難しい上に、明示化することで軸のブレを最小限に抑えることが目的と言えるでしょう。

スケールが大きいとダメ。でも小さいことの積み重ねはOK

計画書が必要な理由としてスケールの大きい事を人間は曖昧にしか予測できません。予測・予定と結果に大幅な誤差がでるなんてよくある話です。例えば万里の長城のお話。万里の長城は500m程度ずつ区画を仕切って、役割分担と期間をより短期的に細分化して作られたと言われています。それはなぜか。万里の長城の長さは9000km弱。これを作れと言ったら「無理」となりますよね。でも「500mだけなら作れそう」ですよね。壮大な目的をいきなり突きつけるのではなく、達成可能な目的をより細分化して達成していくことで、従事する人の心理的負担とリスクを軽減する事ができるわけです。これに関してはアジャイル開発と思想・概念が似ているかもしれません。

ようは長期的スパンのファジーで曖昧な思想・理想・目的を単純に掲げるのではなく、より短期的スパンの達成可能な目的・目標をしっかりと積み重ねることにより人間の思考はより短期的に物事を捉えることができ、かつ軸がブレないというメリットがあるわけです。

さらには短期的な目的・目標を達成することで「達成感」を従事者に与える事ができます。長期にわたって達成感の無い仕事・業務を人間はこなすことができないんですね。そしてその達成感こそ次のステップへ繋がるモチベーションになることは言うまでもありません。離職率の高い企業の多くは「達成感」の無い仕事を社員に押し付けてる企業です。達成感・充足感は給与・待遇よりも社員に満足感を与えるものですから。

ということでホームページも、会社経営も、そして人生も。
必ず長期的視野のロードマップが必要です。
そしてロードマップはより細分化し、達成可能な目的・目標を積み重ねて考えましょう。
ようは何においても無計画イクナイ!ということです!

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