和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(44歳)のブログです。

漫画とホームページ

私は漫画がとても好きです。イチオシは鋼の錬金術師ですね。

2009-12-11 16:24:45
入力時間 / 15:01

軸がぶれまくってるNARUTOと芯が通ってる鋼の錬金術師の違い

漫画ってオモシロイですよね。マンガというと軽視されがちですがシッカリしたマンガは結構マジでオモシロイんです。ぜひ敬遠している方はこの機会にマンガを別な角度から見てほしいなと思います。ではマンガとホームページについてのお話を。

マンガとホームページに共通する事があります。それは目的(目標)ですね。マンガで言うところの最終話。小説はアプローチが少し異なりますので後述しますね。マンガにもホームページにも、必ず最終到達地点というものがあります。そして本来であれば、計画・設計の段階でその最終到達地点を描き、かつその最終到達地点へたどり着くまでのプロセスを必ず想定しなくてはなりません。

つまり企画・計画・設計の時点で最終到達地点を考えておけば、そのプロセスや伏線を幾重にも張っておくことができるんですね。場当たり的、無計画だと都度試行錯誤する事になり、結果的には多くのロスを生む事になります。ようはストーリーができていないマンガほど無駄が多いマンガは無いってこと。

NARUTO(ナルト)の場合

週刊少年ジャンプで連載されているNARUTO(ナルト)を読んだ事ありますか?最初の頃は楽しく読めたのですが、今となっては・・・。「俺は実は本気を出していなかったぜ!」「俺も実は本気を出していなかったぜ!」の無限ループみたいな状態。無計画なストーリー設計の見本のような状態。もはや読者も作者もわけがわからない状態です。ホームページでも往々にしてそういうことありますよね。最初はストーリーどおりに進んでいたはずなのに、いつの間にかカオスになる。それは設計がキッチリされていないから。

鋼の錬金術師の場合

このマンガは非常によくできています。全編通して無駄が一切ありません。すべての緻密な伏線が興味付けとして後のストーリーの中核になるとても作りこまれた展開で、本当に最初から最新刊に至るまで計画通りなんですね。これは私の憶測ですが、連載がはじまる前からすでに最終話の内容がしっかり出来上がっていたのだと思います。つまり幾重の伏線も、布石もすべて熟考に熟考を重ね挙げてすでに一本のストーリーになっているわけです。

小説の完成度が高いのはまさにここなんですよね。小説はすでに完成した状態が見えている状態で展開されます。だから一般的なマンガのように紆余曲折が無い。右往左往しない。しっかりと芯の通ったストーリーになるわけです。これはまさに計画性のお話ですよね。しっかりと最初、スタートの段階で到達地点を見据えているか見据えていないか。場当たり的にトライアル&エラーを繰り返すと混沌としたコンテンツになることは言うに及ばずです。

最終話(最終到達地点)が見えればプロセスは想定できる

最終的な到達地点(最終話)をしっかりと見据えていれば、自ずとそこに辿り付くまでのプロセスは想定できる。そもそも人間には2点間、つまりスタート地点とゴール地点の間を想像力で補完する能力がある。あとはそのプロセスをある程度、しっかりと想定しておけば、そこに肉付けしたり、将来的起こるであろうイベントへの伏線・布石をあらかじめ打っておく事もできる。それはホームページや経営、そして人生においても同様の事が言える。

ということでぜひマンガにご興味のある方は鋼の錬金術師とNARUTOを読み比べてみて下さい。鋼の錬金術師の作者さん荒川弘(女性)は本当にスゴいです!あの緻密な計画性は女性ならではの繊細さですよね。マンガに興味が無い方もぜひ一度は鋼の錬金術師に目を通してほしいですね!

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