電算室について語る
今はめっきり見かけなくなった電算室について語るゾ☆
2009-10-27 23:01:26
入力時間 / 13:12
むか~しむかしこの日本の多くの企業(大きめの)には電算室又は電算課というセクションがあったそうな。そこにはシステムアドミニストレータ(システム管理者)という役職の人がおり、社内におけるシステムの導入や管理のすべてを受け持っていたそうな。
ということを知っている世代も、知らない世代もいると思うのですが電算室がある企業に勤めたことが無い人も少なくないのでは無いでしょうか。実はこの電算室、非常に大切なセクションだったりします。なにせ企業の業績をダイレクトに担う大黒柱といっても過言では無いでしょう。なぜ大切かは後述しますね。
そして現代。ほとんどの企業から電算室は消えてしまいシスアドの権威も地に堕ちたわけです。なぜか。直接的な利益を生まないから。ようはシスアドはある種、社内全体のコンピュータやパスワード、導入するシステムの選定等のジャッジを行う職種であって、本業とはちょっと距離があるお仕事なんですね。だからまぁ不景気のおりに切られるポイントとして理由は十二分にあったわけです。
シスアドがいない企業で問題になるのがコンピュータ関連の管理。多くの企業が非常に煩雑な管理をしている事は言うまでも無く、情報の管理、アカウント・パスワードの管理から、ひいてはホームページの管理までを「ちょっとパソコンに詳しい」というだけの一般社員に押し付ける始末。これは押し付けられたほうもたまらない。しかもシスアドの知識があるわけでもないから煩雑な管理の域をでない。とても非合理的でごわす。
で、シスアドがいる企業といない企業だと全然違うわけです。主にどこが違うか。まずは外注に出す際のコスト。シスアドはシステムの管理のみならず、自社に導入すべきシステムの調査・選定なども行います。しかしながらシスアドのいない企業にとってシステム導入はバクチみたいなもんで。システム会社の言われるがまま導入した結果、失敗したなんて事例腐るほどあるわけですね。あ~ほんと怖い怖い。
その他にも情報管理の規則作りから、パスワードやアカウントなどの管理。社内ネットワークの構築や権限の管理などシスアドがかげながらこなしている仕事は非常に多岐に渡り、一般社員が片手間にできる範囲ではないわけです。ちなみにそれらを外注したならば、シスアドを雇える以上の金が飛ぶわけですけどね。
あとは新しい技術をシスアドが見つけたり、最近ではオープンソースやSaaSなどを活用する上で社内シスアドは必要不可欠と言っても過言ではないんですよ!一時期、シスアドブームが到来しバブルがはじけて地に堕ちたシスアド。でも企業にとってシステムを掌握でき、かつ新しい技術を率先して見つけてくれるシスアドは本当に心強い存在です。
私から言わせればほとんどの企業は乳飲み子程度にしかITを活用できていない。ハッキリ言って無駄が多すぎる。ちょっとシステムを組んだり、ちょっと使うアプリケーションを変えるだけで無駄な作業が馬鹿みたいに減るのに・・・といつも思っております。まぁ和田にコンサルたのむなら札束が立つくらい持ってきていただきたい。それだけの人件費を削ることをお約束しますよ。
ということで今回は今は昔、電算室ありけりということで。
「ちょっとパソコンに詳しい社員」をこき使うのは止めてシスアドを雇おうというお話でした。
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