和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(45歳)のブログです。

スカンクワーク・プロジェクト

スカンクワーク・プロジェクト(Skunk works Project)について熱く語る。

2009-10-16 17:26:25
入力時間 / 09:02

スカンクワークについて語るのは2度目です。スカンク・ワークス(Skunk works Project)とは「密造、社外の秘密の場所での新製品開発・研究」という意味でして、米ナビスコの社員がスカンクのTシャツを着て私的研究の結果それが社に利益をもたらしたことからきてるそうです。

ちなみに4年前に書いたスカンクワーク・プロジェクトの記事もすっごいいいこと書いてます。昔の俺はスゴいなぁ・・・。

賛否両論あると思いますが、私は企業の原動力はまさにこういう事だと思います。企業内で日常業務に追われながら、業務時間内に技術向上が望めるかというと容易ではない。しかし、企業が技術向上・研究のための時間を社員に割けるかというと、それも容易ではない。残された時間はプライベートな時間しかないのだ。

Googleやmixiなど多くのWeb系サービスのスタートアップはスカンクワークから始まっていることは周知の通りだが、それは決して企業から強制されたものではない。愛社精神だったり、世界を変えようと思う気概の成せる業だ。この世界、特にITに関しては個人の発想と技術がものをいう世界。たった一人でも情熱さえあれば世界を変えられる業界なのだ。

だからこそ私はスカンクワークが大切だと思う。自分の情熱を注ぐフィールド。単純に「賃金を得るための労働」では無く「一生涯を掛けて従事する神聖な行い」が仕事だと私は考えているからだ。自分の一生を捧げる事にワークタイムもプライベートも無いだろう。

しかしどうだろう。業務時間外に技術向上・研究開発に望む人間はあまりに少ない。さらには企業側がそれを社員に強制するケースも少なくない。それはもはやスカンクワークでもなんでもない。スカンクワークとはあくまで自発的に研究する事が大切であって、強制して行われる研究はスカンクワークに当たらない。

昨今の社員は自分の権利ばかりを主張し大切な情熱がないがしろになっていないだろうか。また、企業側も効率化・合理化ばかりに目がいって社員をこき使いすぎていないだろうか。雇用する側とされる側、立場は違えどバランスを失えば決してよい成果は見込めない。

前回書いたTOYOTA生産方式に関しても、企業のエゴと言う人もいれば、献身的企業努力ととる人もいる。スカンクワーク・プロジェクトと雇用倫理は非常にきわどいバランスの上に成り立っている事が伺える。

それでも私は確信する。企業の原動力はスカンクワーク・プロジェクトにこそあると。

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