法人がキライ
よく間違えられますが当方法人ではなく完全な無職です。
2009-10-16 04:38:26
入力時間 / 13:38
企業って大変だなと思います。わかってますよ私だって。企業経営がどれだけ大変かってことは。父を見てきますしね。社員を、ひいては社員の家庭をも背負って利益を生むことに躍起にならなきゃいけないことはわかってます。でも、私はそういう姿勢が好きではない。浅ましく、意地汚く感じるから。
企業の経営には様々な費用が発生します。給与はもちろんのこと福利厚生だ施設維持だと湯水のようにお金が垂れ流されていくわけです。当然非稼動人員のための給与も捻出しなきゃならない。諸経費も馬鹿にならない。そんなことはわかってはいるけど、そういうもののシワヨセをクライアントに請求するのはどうしても納得がいかない。
例えばWeb系でいうサーバ代なんかもそうで。ほとんどの制作会社がWebサーバは外注です。外注というより代理店制度があるサーバ会社から仕入れているわけですが、そこでマージンを搾取するわけなんですよね。月額1000円で仕入れたサーバを1万だの2万だの吹っかけて請求したりするわけです。暴利をむさぼるとはまさにこのこと。いや、企業としてみたら当たり前なのかもしれないけど。
それでも青臭い私にとっては全然納得できない。ひどい企業だと転売できないさくらインターネットをおもいっきり転売してるとこもありますしね。どないやっちゅーねん!クライアントに直に契約させたれよっ!と思ったりもします。結局はそういう積み重ねが増えて増えて、最終的には単価が高くなる。でもクライアントにそこまでの出費が見込めないから制作費(人件費)を削るしかない。となれば品質の低下は火を見るより明らかですよね。
個人でも企業でも本分があるはず。定款にも書いてあるだろうに。自分のフィールド以外で金とろうとするなよっ!この貧乏人どもが。自分がこの道で金を取ると決めたのだろう?だからこそ起業したんじゃないのかい。浅ましく卑しく金を得るために起業したのかい?男なら自分が決めた道で金をしっかり取れよ!それ以外からびた一文、金を取らないくらいの気概は無いのか。
結局、クライアントのことなど親身に考えちゃいないじゃないの。自社の費用対効果は考えてクライアントに対しての費用対効果をしっかり親身に考えてる企業がどれほどあるか。自社が利益を得る事だけ考えているなんて馬鹿馬鹿しい。なんのための企業だ。自社もクライアントもその先にいる人たちもすべてを幸福にするべきだろうに。自社だけ幸福になろうだなどと虫が良すぎるにも程がある。
まぁ個人の私が言うのは非常に簡単ですが、法人とはいろいろ面倒だという事は前述の通り理解してますが、決して納得できる道理では無い。TOYOTA生産方式にもある「付加価値を高めない各種現象や結果」のすべてを排除すべきじゃないのか。だって法人といえばプロフェッショナルの看板だろうに。すべての無駄を排除するプロ意識、大切じゃないのか。それが個人ではなく法人ってもんだろうに。
単なる安価は馬鹿だけど、ロジカルにコストパフォーマンスを実現するのは企業努力だ。ユニクロやニトリの躍進をみればまさにそれが当てはまる。単に安売りするのではなく、法人格にひそむ無駄を徹底的に排除しなければ法人の価値は地に失墜するだろう。だってフリーランスはそんな無駄がもとより無いんだから。
私が法人化をためらう要因はそこだ。法人になってしまったが故に、浅ましく卑しく暴利をむさぼるように自分もなってしまうのであれば法人化に価値などないだろうから。
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