得ると必ず失うもの
何かを得る時に必ず失うものってなんでしょう。
2009-10-07 18:07:09
入力時間 / 11:28
私が思うにそれは時間。何かを得ると必ず失うもの。これは非常によくできているもんで、熱や運動エネルギーのように必ずと言ってよいほどその絶対量が保たれるように世界はできている。うまいことできているものである。
もっとも身近な例が労働。人は労働に従事することによって対価である金を得るわけだが、当然労働に使われる時間は掛け捨ての時間。時間を失っていることになる。工数計算で見積りを出すと非常によくわかりますよね。
人間がこの世界に存在できる時間は非常に短い。たった100年足らずの時間しか存命できない。つまり生まれた瞬間に個人が使える時間は無限小に限定である。その限られた時間を使って何かを得て、それに対して時間という対価を我々は失っている。何かを得るとはそういう事だ。
しかし1ヶ月働いて10万しか稼げない人間もいれば、1ヶ月働いて何億と儲ける人間もいる。それでもその人間がそれまでに送ってきた人生を省みれば必然的にその対価の多寡は違って当然という事になる。
問題なのは時間という限られた資源をどう使うかという事だ。そう。時間とはただあるものではなく、我々生命に与えられた貴重な資本なのだ。その時間をいかに有効に使うかでその将来の成否が決まると言っても過言ではないだろう。
安易に多くの物を得ようとすれば、それに応じた時間を費やさなくてはならない。本来はそうではないはずだ。”今”の自身に相応なものを得ようとすれば対価として失う時間は少なくてすむ。しかし、身の丈以上の物を求めたのであればそれは膨大な時間の浪費を生むことは必然である。
時は金なりとはよく言ったもので、時間とはとても替え難いこの世界でもっとも大切なもの。計略無しに安易に求めてはいけない。求めれば必然的に自身の時間を削ることになるのだから。中長期的にみていかに時間を効率的に使うかが人生を有意義なものにしてくれるのではないだろうか。
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