和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(44歳)のブログです。

無職とベーシックインカム

私は無職なわけですが無職っていいですよというお話。

2009-09-10 20:29:56
入力時間 / 17:35

皆さんは働いてますか!私も無職なんですが大人の事情で働いています。と、言っても実働で言えば会社勤め時の30%くらいですが。先日、午前中に歯医者さんに行ってきたんですが「お仕事なにされてるんですか」と聞かれた時、「すいません、無職なんです」と答えた時の後ろめたさと、その後の沈黙たるやかなりキツかったですね。やっぱり無職はちょっと後ろめたい。

両親にちゃんとやってるかと聞かれた時も「すいません、無職です」と答えるのは非常に残念なカンジがしてならない。あぁ無職は罪なのか。悠々自適に暮らしたっていいじゃないかと思うが、時代はそれを許してくれないかもしれない。いいんだけどな無職。

で、いまさらベーシックインカムの話ですが。国が生活に最低限必要な費用をくれるってアレです。あれ、いいですよねぇ(笑)ホリエモンのブログにも書いてましたが、アレが実現するとナニがいいってシステムがシンプルになるのがいいんです。私常々思うんですけど国家や自治体の持ってるシステムって複雑すぎる。政治に関してもそうだけど、なぜあそこまで複雑にする必要があるのか。大衆を煙に撒くためなんだろうけど。

ホリエモンが書いてた内容によると国民全員に生活保障することによって、現在の国民年金・生活保護・社会保障等の煩雑なシステムから解放されて「国民1人にいくら払う」ってだけのシンプルなシステムになるとのこと。さすがプログラマ出身だけあって非常にロジカルで合理的な考えだ。そう。システムは複雑になればなるほど疲弊・ストレスが掛かるのは想像に難くない。システムの疲労・ストレスというのは単純なロスのこと。つまり無駄な経費や人件費なんかが膨大に発生するってことね。

国民1人あたりに・・・ということを考えれば子供が生まれれば当然、子供にも入ってくるわけだから少子化対策にもなる。当然子育て支援とかなくなるし。国家を管理する生活保障のためのシステムはPerlでも書けるくらい驚くほど単純でシンプルなものになるだろう。エコポイントとかに数十億、数百億の税金を投入しなくても済むようになるってこと。スゴイじゃん!

とはいえベーシックインカムが実現するかどうかは財源の確保が問題ではなく、いま国家を動かしている連中がみんな新型インフルエンザで死なない限り実現しないだろうってこと。私は常々思うのだが良いとわかってることを実現できないってことは純粋に罪ですよね。いや大罪か。

「義を見てせざるは勇なきなり」という言葉が私は大好きなんですが「やるべき」ことを「やらない」事は勇気が無いってこと。今の日本の経済状態であればもっともっと増税すれば簡単にベーシックインカムを実現する事はできるだろう。でも借金は増えていくばかり。目先の問題を先送りするばかり。高速道路無料化なんてどうでもいいことなのにね。

保守派の連中は”今”しか見えない。国民も”今”しか見てない。だから”今”を議論するんだけど、今は所詮今で未来ではない。人間が遡れば海にいたことなんて考えもしない。まるで海の中に残った魚たちのように。進化の方向性をまるで考えちゃいないのだ。

我々人間は海から陸へあがり、そして道具を使い、言葉を覚えた。それはダーウィンの進化論の通りあらゆる突然変異を乗り越えてきたから。突然変異とは言うなれば”変化”だ。あ、オバマ風に言うと”Change”ですかね。変化を恐れてはいけない。変化の先には最良の結果が待っているのだから。いや、最良の結果とは限らないが人間が、生命が前に進むためには変化していくしかないのだから。

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