和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(45歳)のブログです。

ネット乞食とレーティング

華やかな世界の裏には必ずネガティブな世界もあるもので。

2009-08-28 00:21:11
入力時間 / 20:46

AmazonやiTunes Storeに代表されるようなECサイトに欠かす事のできない要素になった「レーティング」。ようは評価ですね。ヤフオクなんかでもありますけど。これは消費者がお金を払う前にその商品の実際の価値を図る上で非常に大切で、親切な機能の一つです。ただ、そんなレーティングという機能がいま破綻しかけている。

AmazonやApp Storeのレーティングに目を向けよう

Amazonのドラクエ9の評価欄が大変なことになったのは記憶に新しいが、iTunesのApp Storeのレビューやリリース間もないmixiアプリのレビューが今大変なことになっている。あ、Youtubeとかもそうかもしれない。ようはレートを付ける人間、レビューを書く人間の頭がおかしいのだ。いや、頭が悪いのかな?見るからに頭が悪いレビューが散見される。

App Store、mixiアプリのレビューは地獄絵図

もちろんちゃんとしたレビューを書いてる人間は多い。だが、非常に無責任なレビューやレートを付けている人間の方が断然多いのだ。これはもう困ったものである。言うなればクレーマーに近いかも。App Storeで無料だったり100円でダウンロードしたアプリに対して物凄いこき下ろし方をしてたりする。中には「英語で書いてあって全然わからなかった」という内容で評価が1だったり。買う前にわかるじゃん。Macを買っておいてWindowsじゃないと言ってるようなものである(実話)。

mixiアプリはもっとひどくて。まぁmixiのユーザ層が悪いから仕方がありませんが、若年層なんでしょうね。レートもレビューもそれなりにカオスです。そう。完全に無責任。まぁこれにかんしてはmixi側の問題もあるのでちょっとアレだけど。創り手としてそういう状況を見るとちょっと悲しくなる。

無料に慣れすぎたWebという世界

無料のサービスが増えすぎた。だからきっと消費者は感覚が麻痺しているのだろう。無料のサービスだろうが、無料のアプリだろうが、創っている企業がいるんだ。創っている人間がいるんだ。前進的な批評であればよし。自分が思っていたのと違うから批判・誹謗中傷なんてあまりに稚拙ではないか。AVのパッケージに騙されてAV買って怒っているやつとそう変わらない。無料のサービスを使って批判。物乞いが食べ物もらって、まずいとケチつけてるようなもんだ。

広告ビジネスが多く広まり、費用を掛けなくても様々なサービスが利用できるのは確かに良い事かもしれない。でもそれによって制作者に対してのありがたみを失ってしまっては本末転倒ではないだろうか。傍から見ていてなんだか悲しくなってくる。まぁこれは私自身が開発者という立場だから思うことなのかもしれないけど。それにしてもApp Storeやmixiアプリのレーティング・レビュー欄はあまりに民度が低い。人間性の低さ丸出しです。Youtubeとかでもそういうコメントはよく見かけますけどね。

レーティングが完璧なら選挙はいらない

レーティングの完璧なシステムがあれば選挙はいらなくなる。国民すべてがSNSのような機構に登録して、単純にお互いを格付けしていけば、その評価値が正確であれば選挙なんていらなくなる。★が5個のやつを選べばいいんだから。きっと未来では人間性を格付けする日がくるだろう。そのほうがわかりやすくていい。もっともそのためには多くの障害が残っているわけですが。

そう。馬鹿がこの世から消えない限りそれは実現できないということ。まぁ無理ってことですよね。

PageRankというシステムは使える

そう考えるとPageRankというシステムは秀逸だ。優秀なWebサイトから紹介されたWebサイトは優秀というアレです。非常に単純明快なシステムだが、非常によくできている。国民総背番号制が導入されて、韓国のように国民すべてがIPや識別子を持つようになればそういったシステムは容易に構築できるだろう。そうすれば完璧に近いレーティングシステムが実現する。馬鹿の評価を無視するシステムだ。民主主義からは完全に逸脱してしまうが、度が過ぎた馬鹿は無視してもいいと思うんだけどなぁ。

ということをApp Storeのレビューを見て思いました。

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