お金とエナジー
今の私には活力やモチベーションといった類いのものがありません。
2009-08-04 22:18:31
入力時間 / 16:16
無職生活もあと少しで1年。こうして振り返ってみると早いものだなと感じます。今の私には多くのお金を求める理由がありません。しかしそれは私にとってちょっとした問題でもあるようです。
お金、金銭に対して価値を見いだせないということは生きることに怠慢であり怠惰な生活を送っている事に近いかもしれません。事実、今私は多くの富を得ようとは思わない上で、必要に求められる以上の事を成したいと考える事はなくなりました。富を希求しないということはそういう事です。
私に家庭があったり、子供がいればもっと別なエネルギーを得る事ができたかもしれません。家族のため、子供のために頑張ろうというエネルギーを得る事ができたかもしれません。しかし今の私にとってそれは疎むべきものであり、決してその道を自ら進んで選ぼうとは到底思えないのです。
この世界がお金という共通の価値によって構築されている事に疑いの余地はありませんが、私一人の人間が生きていくに足る金銭を得る事はさほど難しい事ではありません。また、少しばかりの贅沢をするお金を得る事すらこの日本においては難しい話ではありません。それは日本がとても恵まれた国だからでしょう。
私は身の丈以上の行いをしたいとは思いませんし、また交友関係がある人間でもないため、私自身が生きる上で発生する費用は限りなく微少です。だから現在は無理してせっせと働く必要もない状態を築き上げる事ができました。でもそれは活力・モチベーションの低下という問題を孕んでいたようです(もっとも、それは私自身の精神が未熟で不安定なせいであって、すべての人間が同様であるわけではありませんが)。
お金を求める事、富を欲する事は人間にとってシンプルでわかりやすいモチベーションの根源なのかもしれません。しかしながら、富を貪欲に欲する様は昔から私の蔑むべき対象でした。しかしお金を求める事、渇望する事はけしてネガティブな事では無いのだなと。無論、それ自体に傾倒することは論外ですが、お金を得ようとする事自体は現代社会において、人を活かすことにおいて大切な要素なんだなとやる気ゼロ状態の私は思うのでした。
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