ホームページ制作なんてやってられっかっ!
と毒づいてみたりしてもいいですかね。てへっ。
2009-07-22 03:31:44
入力時間 / 14:25
和田はいま無職ですが前職・前々職・前々々職とホームページ制作に携わってまいりました。もちろん会社毎にターゲットも違ったし、やってる事も激しく違った。ホームページを作る目的も大きく違ったしね。でもやっぱりいろいろと経験してきてもう2度とホームページを作りたくないなって思っているのは確かなことです。
なぜホームページを作りたくないか。もちろんメンドクサイというのもありますが(あるんかいっ!)それよりも費用対効果を考えたとき、クライアントにとってのベストアンサーになり得ないという一点こそ、私がホームページ制作をやりたくない理由だったりします。
ホームページで利益を上げる。それが容易ではないことは想像に難くありません。ましてやそれを毎月何本もこなさなくてはならない。時には何十万、何百万という費用を頂いて。制作だってもちろん楽じゃない。霞を食べて生きてるわけじゃないから費用はしっかり頂かなきゃいけない。それは間違いないんだけど。じゃぁ頂いた費用の分の対価をクライアントに与える事が本当にできているのか?という疑念が消えることは無かった。
もちろん満足のものさしは人それぞれで。自分好みのホームページで満足してくれる人もいれば、周囲から褒められた事で満足する人もいる。でもホームページは広告媒体であり、ツールだ。それは本筋と異なった満足。ホームページの最終目的はあくまで広告宣伝であり売上増だ。それが必達できない、確約できないものを高い値段で売る。それは詐欺なんじゃないか。
実際にホームページを運営したことがある人ならホームページの運営がどれだけ大変なものかわかるだろう。一朝一夕で効果を上げられるほど簡単なものではない。ローマは一日して成らずと言うが、ホームページも一日にしては成らない。毎日毎日の積み重ねであり、努力の結晶なのだホームページとは。制作会社ではい作りました。はい終わり。ではないのだ。ホームページを完成させた時点がスタートラインなのだ。
ところがどうだろう。世のホームページに目を向ければ何年も更新されていないようなホームページばかり。もちろん更新を怠るクライアントにも責任がある。しかし、制作会社にも責任が無いと言い切れるだろうか。私は超マジメだから責任を感じる。だからホームページなんて作りたくないんだ。結果を容易に出せないから。
制作会社の人間の人件費を考えれば絶対安売りはできない。でも安売りをしないとクライアントから見たとき費用対効果として見合うとは到底思えない。これはジレンマですよね。少なくとも私はそこでドロップしたわけですが。
もちろん安く売れて、なおかつ効果を出しやすい方法はある。
だから私はそっち側にシフトしようと考えている。
IT産業全体にいえることだが、やはりこの業界はまだまだ若い。あまりに理不尽な事が多すぎる。だからこそ面白いわけだが、それでもやはり腑に落ちない事は多い。可能であればすべてのホームページが日の目を浴びる世界になればいいなと思った。
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