和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(44歳)のブログです。

情報化社会の功罪

今日の世界ではあらゆる情報が精査されず膨大な情報を個人が取得する事ができるまでになりました。

2009-05-11 07:53:29
入力時間 / 21:14

情報量は日増しに加速し、肥大し、まさに収拾のつかない状態まできているようです。それを頑張って精査しようとしているのがGoogleだと思うんですけどね。偉いよGoogle。頑張ってくれ。

殺人事件や失踪事件・誘拐事件などの捜査状況なども新聞には掲載できないほど事細かな情報がインターネット上にあふれています。ここまで詳細な情報をインターネット上に垂れ流す必要が果たしてあるのだろうか。こういった統制されていない情報が晒される事によって坂出市3人殺害事件の時のような行き過ぎた報道を生んでいる事は間違いないでしょう。

誰もがあらゆる情報を取得でき、そして誰もが自由に情報を発信できる社会。それはもちろん良いことだと思います。がしかし、それはある程度、万人がモラルを持っていて初めて良しとできるものであって、現在はモラルの欠如した一部の人間がそれを台無しにしている。

5月はじめに起きた名古屋3人殺傷事件でも、個人が犯人を推理してそれをブログに掲載していたりします。坂出市3人殺害事件でもアイドルがブログで「あれは絶対父親の仕業だよ!」と掲載して芸能活動謹慎になったなんて事件もありました。みのもんたも露骨に父親を犯人扱いして後日謝罪したそうです。発言に責任を持つなら良いが、ただ自分が思ったことを垂れ流すのが良しなのか。あ、ちょっと自分で言って耳が痛いかも。

そもそも犯人を推理するのは報道のやることではないし、ましてや民間人がやることでは無かろう。おもしろおかしく事件を騒ぎ立てる事自体が間違っているのではないだろうか。個人には個人の役割が、報道には報道の役割があるのではないか。情報化社会によって情報の受発信がしやすくなったため、何かを勘違いしているのではないか。

政治や国への不平不満をたれるのは良いだろう。でもそれは報道のすべきことでは無いし、民間人がおもしろおかしく叩く事でもないと思う。「そう思うなら自分がやれば?」という話ではないか。太郎は太郎で頑張ってるんだから、国民は国民でそれを頑張って支えようじゃないか。あ、脱線しちゃった。

ということで、モラルの無い情報化社会は考え物ですね。

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