和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(45歳)のブログです。

オラクルのサン買収がもたらすもの

海外では業界再編がすごい勢いで行われていますねぇ。対岸の火事じゃないかも。

2009-04-22 03:48:00
入力時間 / 14:41

オラクルやサンはWeb系デベロッパにとってそんなにバカみたいに馴染みが深い企業ではないが、ことMySQLに関してはWeb系と切っても切れない深い繋がりを持っているテクノロジですよね。これから到来するであろうクラウドコンピューティング時代を牽引するほどの存在だと思います。

オラクルやサンは今まではビジネスユースに対してのアプローチが主でしたが、これからはおそらくその裾野を広げてコンシューマや、スモールビジネスユースにも手を広げてくるでしょう。今回の買収劇が業界へ与える影響は並大抵のものではありません。

思い返せば2005年4月にAdobeがMacromediaを買収したときもそうでした。もう4年も経ってるんですね。オラクルやMySQLは今の世界の裏側を牛耳っていると言っても過言ではない存在。その2つがタッグを組むというのだからたまったものではない。どうするMicrosoft MS-SQLってなもんである。

クラウドコンピューティングが加速するほどOSへの依存率は低下し、Windowsは確実に売れない時代を迎えるだろう。基幹系のシステムがクラウド化すれば当然デベロッパもJavaやRubyにシフトしていくはず。そうなればCやVBのデベロッパは価値を失う。つまりSE企業はあと5年以内に死刑になることを宣告されたと同義なのだ。

そしてそのクラウドコンピューティングの裏側を支える企業が今回の買収劇でオラクルになるという事が決定したわけだ。戦々恐々ですね。海外はAdobeやMacromedia、オラクルとサンのように大企業同士での買収や合併が盛んである。ところがどうだろう。日本を見てもIT企業の合併話はほとんどない。いっそのことNECと富士通が合併すりゃいいのにと思う。

かねてからずっと不満に思っているのだが、IT産業において日本には世界を牽引する企業が無い。イノベーター不在の国、日本。それはとても悲しいことだ。ITというカテゴリに入るかどうかわからないが任天堂やSONY程度だろうか。

いまWebを見渡して日本から生まれた技術がどこに存在するだろうか。
楽天やmixiなどは金儲けはうまいが技術があるわけではない。

技術大国と言われた時代はもはや過去のものとなった。

おそらく日本でも3年以内に業界再編というより再構築に近い波が到来するだろう。互いの利権を主張しあうのではなく、社会や世界に何を残せるかという観点から業界が再編されれば、日本はきっとまた技術大国に戻れるはずだ。

日本が技術大国になれるよう。そんでもって和田もそれを担えるようがんばってなんかスゴイの作るぞ!

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