和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(44歳)のブログです。

ホームページを作る目的

よくホームページの事で相談を受けますがまず考えてほしいのが目的

2008-11-26 23:19:08
入力時間 / 24:31

職業柄、よくホームページの事で相談を受ける私ではありますが、ホームページを制作・公開する上でもっとも考えてほしいことは、そのホームページを公開する目的です。

お金を稼ぐためにホームページを作るわけではない

いやいや、至極当然。そうですよね。慈善事業じゃありませんものね。というのはわかるんですが、お金を稼ぐためにホームページ作ってそのまま稼げるならきっとみんな幸せです。なので、利益を得るという部分においてはそれ自体が目的となってはならないと思います。ま、それはWebに限った話ではありませんが、何らかの課程で得られるものが利益であって、そこが目的になってしまっては何が何だかわかりません。未だに「ホームページは儲かる」と考えている人も多くいると思うのですが、シリコンバレーでも数万人規模のレイオフをする時代です。ドットコムバブルはとうの昔に破綻しているのです。

じゃぁなんのためにホームページを作るのか

そう。利益のためじゃなきゃ何のために?「こちとら慈善事業じゃねぇんだぞ」とお思いの方も多いのではないでしょうか。で、まずはホームページって何?って話なんですが、ホームページはあくまで情報です。「情報を得る手段のひとつがインターネット」ということをまず肝に銘じなさいコノヤロウ。お金に対してまずガッつくな!と言いたい。そう。ホームページは情報を公開して閲覧させるための手段のひとつだということ。そう考えればそこから→お金を稼ぐにはダイレクトには繋がりませんよね。もちろん最終的には利益に繋がったとしても、その利益を目先の目的にしちゃぁいけないということ。

情報を正確に、理解してもらうこと

サービスであれ商品であれ、まずその情報を理解してもらうことがホームページの本質です。そしてその情報の理解を深めるために必要なのが技術。例えばFlashだったり動画だったり、画像だったり。それらのメディアを補完するのが文章。そしてそれらの情報を見つけやすく、探しやすくしておくことがデザインであり、SEOで・SEMというわけです。

利益目的じゃダメッ!

目先の利益に捕らわれると、一番大切なお客様からの目線が台無しになります。売り手側からの主張ばかりのホームページなんかはよく見かけますし、よく相談も受けます。「お問い合わせがきませんなぜでしょうか」と。それは売り手側からの目線でホームページを作ってると、当然買い手側の思惑からは大きく外れた表現になることは当然と言えるでしょう。

お客様のことをしっかり考えて

ユーザがホームページを見たときに、不安に感じないか、不足している情報は無いか、自社のサービスを買い手の目線から的確に表現できているか、情報が探しづらくなっていないか、入力項目が多くてお客様を煩わせていないか。など。気を配る点は多岐にわたるので全部が全部をここに書くことはできませんが、まずしっかりと情報を組み立てる事が肝要です。もちろん、自社のサービス・商品自体が優れているという自信が無ければ駄目ですよ。マズいラーメンをいくら美味しいと書いたところで、それは先のないビジネスです。誇張はダメッ!多少の誇張は良いと思いますけど。でも、そういう表現も含めて欠点までをさらけ出せばきっと本当の情報なんでしょうけどね。むしろ実際のサービス・商品の品質を向上させるのはホームページ以前の問題ですが、そこを疎かにしている企業の多いこと。

お客様にとって有益な情報を得られるホームページ

であれば自ずとアクセス数は獲得できます。ただただ企業からの主張が先行してしまっては何のおもしろみもありません。情報を見て「おっ!」と思わせることが大切ですよね。ホームページの基本はあくまで名刺であり、パンフレットだと言うこと。まずはそこからがスタートラインです。ホームページで商品を売って~と言うのはその先の話。楽天、amazonが台頭する中、よそが売っていなくて、よそよりもコストパフォーマンスに優れていて、送料・手数料を気にせずに買ってもらえる商品はそうありません。特に楽天では個人事業主が多く、馬鹿みたいな値段で商品を売っているため、一般小売業の企業が競合できる余地ははっきり言ってありません。よほど独自性が高かったり、表現力が高かったり、訴求性が高くないと正直難しいと言わざるを得ないでしょう。

SNSやブログなどのテクノロジ

mixiが上場して、一時期地方自治体までSNSだ!ブログだ!と騒ぎ立てたほとんどが今、閉鎖されているのは皆様もご存じの通り。そう。一過性のブームに乗っかるのことがトレンドではありません。局面を見極め、あくまでお客様サイドに立って思考する。ただそれだけ。ただブログを書けば良いってもんじゃないんです。ただSNS作ればいいってもんじゃないんです。何の独自性もないSNSならmixi内にコミュニティを作れば良いだけなんですから…(ちょっと耳が痛い!)。

結論

ということで企業としてホームページを作る目的は「有益な情報を(無償で)提供する」これに尽きます。
そう考えると、費用対効果が見えてくるのではないでしょうか。WebだITだホームページだと言ったところであくまで広告宣伝のひとつ。過度な期待はしないように。そしてお客様の心をつかむのはやっぱり「情熱」なんですよね。

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